この間、全連小2002教育宣言をはじめ、各種指導事例集等の刊行、全連小ホームページの開設、各種審議会等への意見発表等、いくつかの新しい一歩を踏み出すことができたと考えている。 教育課題山積の中、また、あらゆる改革がスピードを伴って提起されてくる今日、教育の不易と流行を冷静に見定める目と的確な判断力、リーダーシップが強く求められている。そうした中、角田元良会長を中心に、組織力を一層高めつつ、指導力を発揮され、様々な課題に迅速かつ適切に対応されることを心から期待し、ご臨席の皆様の今後とも変わらぬ本会へのご理解ご支援をお願いして、役員退任のお礼にかえさせていただく。 8 来賓祝辞(要旨)
本会では、昨年度いち早く「全連小2002教育宣言」を発表され、新しい時代にあった小学校教育の推進をめざし、精力的に取り組んでこられた。こうした取り組みはまことに時宜を得たものであり、私共と意を同じくするものである。 また、昨年は「学力」の問題が、国民的な話題となり、そのほとんどが、授業時数や教育内容の削減による学力低下に対する懸念の声であった。今重視すべき「確かな学力」とは、新しい学習指導要領がめざす「生きる力」を「知」の側面から捉えたものであることを忘れてはならない。そのためには、「授業の質的改善」を図ることが極めて重要であり、校長先生方の強いリーダーシップをお願いしたい。 |
教育は国家の基本であり、まさに「国家百年の計」である。学校の更なる活性化と充実を期待申し上げる。
私は、中教審が教育基本法の改正の視点として挙げている「愛国心」について、日頃考えていることを述べてみたい。 私は、戦後の教育でもっとも欠落していたものが、「愛国心」と「信仰心」ではないかと常々思っていた。 学生たちに「愛国心」について考えていることを自由に書いてもらうと、圧倒的に多かったのが「外国に行ったとき日本のよさや有り難さが分かった」「日本の文化・伝統について外国人に聞かれ、説明できなくて恥ずかしい思いをした」等、日本を愛し日本人としての誇りをもつことの大切さを述べた内容であった。 学生たちは、学校で現代史について学ぶことも、正しい愛国心について考えたりする学習もしてこなかったことを残念に思っている。日本のすばらしい文化や伝統、情緒、自然を守り、品格のある国家をつくるためにも、自国を愛する心を育てる教育が必要ではないだろうか。 最後に、これまでご尽力いただいた西村会長はじめ常任理事・各役員の皆様に心からの感謝とお礼を申し上げる。また、角田新会長を中心とする全連小が、結束をより強固にし、当面する諸課題に積極的に対応されるよう願いたい。 |