D 研 修 1 講演「当面する初等教育の諸問題」(要旨)
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5月15日には、中教審に「今後の初等中等教育改革の推進方策について」を諮問した。当面、@初等中等教育の教育課程及び指導の充実・改善方策について A義務教育等学校教育に係る諸制度の在り方について を審議していただく。具体的には、@については、学習指導要領の基準性の一層の明確化と学習指導時間の確保、総合的な学習の時間や個に応じた指導の充実、全国的な学力調査の今後の在り方を、Aについては、義務教育における諸制度の在り方、義務教育における教育条件整備、学校の管理運営の在り方を審議していただく。初等中等教育分科会で審議していただくが、結論の出たものから逐次答申していただくので動向に注目してほしい。 (2) 確かな学力の向上について 我が国の子どもの学力は国際的には上位にあるが、学ぶ意欲・学ぶ習慣は必ずしも十分でない。昨年4月からの学習指導要領では内容を厳選したが、これによって生じた余裕の時間を活用して、きめ細かな指導を進め、学習意欲や思考力・判断力等幅広い学力を付けさせてほしい。 |
そのためには、各学校では「わかる授業」「個に応じた指導の充実」を進めることが大切である。文部科学省では「学びのすすめ」を公表したが、各学校では創意工夫した教育活動を展開してほしい。また、確かな学力を身に付けるために、絶対評価を重視し、指導の改善に結びつけることが大切である。そのため、子どもの学習状況を客観的に評価する方法や評価規準を作成していくようにしてほしい。また、国立教育政策研究所で実施した教育課程実施状況調査の報告書が5月に出された。指導法の改善に活用してほしい。今年度も、学校を無作為に抽出して実施する予定である。 |