[3] |
研究を推進するための重点施策
ア |
的確な実態把握(学力・意識調査) |
イ |
指導力の向上を図る授業研究会の実施 |
ウ |
個に応じたきめ細かな指導を図るためのT・Tと少人数指導の導入 |
エ |
指導と評価の一体化(評価規準の作成) |
オ |
単元構成の工夫と教材開発 |
|
総合的な学習の時間における基礎・基本の定着を図る 取組事例 |
(松島町立松島第二小学校)
|
|
<校長の経営ビジョン>
本校では,平成11年度から4年間「新教育課程の研 究・21世紀の学校づくりプロジェクト」の指定を受け, 新たな学校づくりと共同研究に取り組んでいる。そこで,
「子ども一人一人の夢をはぐくんでこそ学校」という基 本的な考えのもと,三つの教育信条(学校経営の方針) と五つのアクションプログラム(重点推進事項)を設定
して,夢をはぐくむ学校づくりを目指していくことが,校長としての基本方針である。
[1] |
三つの教育信条
ア |
児童一人一人の夢をはぐくむ学校づくり |
イ |
家庭や地域との連携・協力を重視した学校づくり |
ウ |
自己研修と共同研究を大切にする学校づくり |
|
[2] |
五つのアクションプログラム
ア |
命を大切にし,心身ともに健康な児童の育成 |
イ |
児童の〈基礎〉と〈学ぶ力〉の育成 |
ウ |
児童の主体性や好ましい人間関係の育成 |
エ |
児童の学びを高める環境の整備 |
オ |
ゆとりある,開かれた学校経営の推進 |
|
(4) 事例による課題解決に果たす校長の役割と指導性
<教師の指導力の向上に関して>
|
校長の働きかけ |
成 果 |
那
智
が
丘 |
・ |
授業研究会の実施(助言や情報提供) |
・ |
指導助言者の外部招聘(中学校教諭など) |
|
|
亘
理 |
・ |
基礎,基本について校長自身が講話 |
・ |
職員会議などで助言 |
・ |
自由に話合える場の確保 |
|
|
松
島
第
二 |
・ |
授業研究会の実施 |
・ |
指導助言者の外部招聘 |
・ |
授業づくりの講話会 |
・ |
情報交換,提供 |
|
|
教師の指導力向上に,校長として指導性を発揮することが期待されるのは次のような場面と考えられる。 |
ア |
学校の教育目標,目指す児童像,研究の目標,具体的手だてなどのビジョンを明確に示すこと。 |
イ |
全体・学年・学級・個々での研究授業を気軽に数多く実施する機会を設定すること。 |
ウ |
授業について話し合える場と雰囲気を作ること。 |
エ |
講話や情報提供,指導・助言を心がけること。 |
オ |
各種研究会等で積極的に発表する機会を作ること。 |
<指導体制・指導方法に関して>
|
校長の働きかけ |
成 果 |
那
智
が
丘 |
・ |
TT,少人数指導の導入 |
・ |
15分学習の実施(朝読書) |
・ |
少人数指導の在り方について助言 |
|
・ |
きめ細かい指導が可能 |
・ |
国語科の基礎・基本の確実な定着 |
|
亘
理 |
・ |
TT,少人数指導の導入 |
・ |
少人数指導の在り方について助言 |
|
・ |
きめ細かい指導が可能 |
・ |
今までの指導を見直す機会 |
|
松
島
第
二 |
・ |
TTの指導体制 |
・ |
学習活動に「自己決定の場」や体験活動,表現活動,評価活動を導入 |
|
・ |
課題意識を深め,主体的な追求 |
・ |
学習意欲の高揚 |
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基礎・基本の定着を図るために,スキルタイム,朝読書,少人数指導,TT指導,教科担任制など様々な取組が行われている中,さらに改善を図るために,校長として指導性が発揮される場面は次のようなことである。
ア |
少人数指導のねらいや方法,具体的な進め方の共通理解を図り,学校全体としての取組にすること。 |
イ |
基礎・基本の確認と子供の実態把握を行うこと。 |
<指導と評価に関して>
|
校長の働きかけ |
成 果 |
那
智
が
丘 |
・ |
活用できる評価規準の工夫 |
・ |
改善 |
・ |
標準学力テストの実施 |
|
・ |
指導と評価の一体化 |
・ |
客観的で信頼性のある評価が可能 |
|
亘
理 |
・ |
指導と評価についての助言 |
・ |
算数ノートを活用しての自 己評価の推進 |
|
|
松
島
第
二 |
・ |
活動プランに「基礎」と「学ぶ力」を明示し,評価規準作成 |
・ |
評価についての講話 |
|
|
基礎・基本を確実に身に付けさせるためには,学習状 況を適切に評価し,指導の改善に生かす必要がある。そのために,評価規準の作成は欠かせない。指導と評価の一体化を図るためにも,次のことに,校長としての指導性が必要と考える。
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