C
教職員をより深く,多面的に理解する姿勢をもつ。
 教職員の目標や意欲を確認し,より深く理解するために,一人ひとりとヒアリングを実施する。
 教頭や各主任とのコミュニケーションを円滑にする。
 教職員の人事評価制度を有効利用する。
 教職員の経験年数や個性に応じた対応を行う。  
(若年教員への対応)
(ベテラン教員への対応)
(指導力不足教員への対応)
D
学校評価を教職員の資質向上に生かす。    
 教職員,児童,保護者,学校評議員等多方面からの評価を実施する。
 主体的に目的的に継続的に行う。
E
 心身とも健康な状態で勤務できる環境を作る。
 ストレスが溜まらない職場づくり
 児童や保護者,教職員のマイナスイメージになる情報を外部に流さない。
(2) 教職員への指導資料  
@
【年度始めの指導】
基礎・基本の定着
・各学年・学級での現状分析と課題への具体的な取り組み

生徒指導

  ・遅刻・忘れ物・問題行動(現状把握と目標設定)(目標達成のための方策)
  ・子どもへの対応,保護者への対応, 
  ・教職員の協力体制
学年団経営の充実
・例年通りの見直し ・学校経営全体を見る  ・子どもの立場
教職員の向上心,新しいものへの挑戦
教職員間のコミュニケーション
ストレスをためない努力
外部へのマイナス情報の提供
 A【10月の指導】
 学級経営
各教科の進度(年間計画による早めの調整)(学年団での情報交換)
問題の情報収集と早めの対応
開かれた学校・学級

 教職員として

 子どもや保護者とのコミュニケーションの機会を 増やす。
 他の教師,学校,児童のことについて,不確実な こと,負のイメージになることは絶対にいわない。
 他校の職員,学校についても同様である。     (人権感覚を磨く)

 児童に指導するときは,具体的な事実について 指導し,人格について全否定をしない。

 わかる授業のために教材研究,資料収集・作成に 努力する。(学年団での情報交換)
 地域,子ども,保護者,家庭環境のせいにしない。
〈学校・自分でできることは〉
〈自分に不足しているものは〉→指導力の向上

V まとめ
成果
(1)
 教育改革の趣旨を理解するための情報提供をすることにより,教育観の練り直しや,研修への意欲が見え始めた。
(2)
 学習状況調査の実施により,教職員の学力についての取組に意欲が出てきた。
(3)
 少人数指導や総合的な学習への取組により,学年団としての協働意識が強くなった。
(4)
 ゲストティーチャーの利用により,地域とのかかわりをもつ力がついてきた。
(5)
 評価基準の作成により,ねらいや評価を意識した授業ができだした。
(6)
 生徒指導の情報や対応の共有化により,生徒指導能力が向上した。
(7)
 校長間の郡内・町内の情報交換がスムーズで,問題への対応に役立つケースが多かった。
(8)
 目標申告・評価制度や人事評価制度等により教頭との情報交換が盛んになり,学校や教職員の実情が把握しやすくなった。
課題
(1)
 教育改革への意欲があまりもてない一部の教職員に足並みを乱されることがある。
(2)
 一生懸命取り組む教職員がオーバーワークになっている。
(3)
 教育基本法の見直し,市町の合併問題,2学期制,学校選択,学校の統廃合,民間人の校長登用,構造改革特区等,教育を取り巻く環境は今後も激しく変化していくだろう。それだけに校長としては,世界の変貌や行政改革等にも関心を持ち,「21世紀に対応した学校づくり」のために,不易と流行を的確に見極めてリーダーシップを発揮していくことが大事である。