学校は,子どもたちの伸長・発達を助ける組織的な営みであるから,校長は自校の課題を把握しながら,どのような施策ができるのかを考えなければればならない。特に,子どもたちの人格を形成する上で重要な役割を担う人間性は,長い目で見て育てるという思いが必要になる。また,子どもの学力を形成するために重要な授業力の向上も,計画的に図られなければならない。校内研修の充実とともに,諸機関との連携も重要な研修の場である。校長の働きかけが積極的なところは,思いのほか効果を挙げている。
子どもと対峙するに当たって「共感型」と「信服型」とがある。校長と教職員との関係も同様でありたい。校長が自分の人間性や力量を高めることなしには,教職員の意欲を引き出したり,使命感を高めたりすることにおいて,その指導性を十分に発揮することはできそうにない。「努力は,目標を達成するための橋である。」といわれる。ビジョンを掲げたら,その目標達成のための方法を考え,鋭意努力することは,校長に課せられた使命といえる。
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