そこで、自他の違いを認め合う心をはぐくみながら、お互いの個性を尊重し、共によりよく生きようとする実践的態度を育て、人権意識を高めるために、校長として学校教育全体の中で、具体的にどう進めていけばよいかを明らかにするものである。
1 研究のねらい
「ひろく豊かな心をはぐくむ人権教育」を推進するために、今までも教科や道徳等で実践されてはいたが、新教育課程が全面実施となった今、総合的な学習の時間や地域社会行事等とも関連させながら全教育活動を通して実践すべき時代となっている。しかも、情報開示や説明責任が言われる中、人権尊重の教育は、保護者や児童のプライバシーとも深く関わるので、十分に慎重を期しながら推進すべきである。
そこで、「自他の違いを認め合う心をはぐくみながら、お互いの個性を尊重し、共によりよく生きようとする実践的態度を育て、人権意識を高める」ために、校長として学校教育全体の中で、具体的にどう進めていけばよいかを明らかにするため、アンケート調査や実践例を通してその手がかりを探りたい。
次の視点から、実践研究に取り組むことにした。
(1) |
人権教育を推進するための学校経営 |
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地区の実態調査(26校の校長と教務主任・研修主任へのアンケート)と分析 |
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課題解決を目指す計画立案(3年次計画) |
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実践例に基づく研修 |
(2) |
自他の違いを認め、尊重し、共に生きようとする人権感覚を磨く教育活動 |
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身近な生活の中にある偏見や差別等の理解と人権感 覚を養い、人権を尊重し合い高め合う集団の育成 |
(3) |
人権意識を高める校内研修やトライアングル(学校・家庭・地域)による教育活動 |
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学校生活や社会生活における人権問題に関する教職員・保護者の人権感覚を高める教育活動の工夫 |
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