[6年生 単元名 卒業論文を書こう 自分の食生活]
 「食」は、生命を維持し、生き続ける意味で不可欠なものであるとともに、よりよい食生活を送ることは、心身ともに豊かに生きることに結びつくものである。
 今までの学習を振り返るとともに、5日間の食事調べから自分自身の食生活を振り返り、自らの課題を見つけることから始めた。そして、それぞれの課題を解決するために、家庭科、理科、保健体育等の学習経験を総合して考え、実験実習、資料作り、調べ学習などに工夫して取り組んでいった。さらに、解決した内容やわかったことについては、一人一人の個性を生かした論文にまとめていった。
 この学習を通して、自分たちの食生活を振り返ることができ、食生活の意識を改善することができた。また、環境への意識も高めることができた。
  「食と健康」についていろいろな角度から追求し実行する力も身についてきたのではないか。また、子どもたちが、この学習で獲得した知識や技能をこれからの実生活に生かして、今より少しでも豊かで健康的な食生活を送れるように考え、実践していく子どもたちに育つことを願っている。
  
[ 他の取り組んだ 単元名 ]
  1年 やってみたいね おうちのしごと
    たべるのだいすき
  2年 とびだせ! いしづたんけんたい
  3年 いっしょにあそぼうよ!
  4年 世界の国々のとびらを開こう
    食べ物のルーツを探ろう
  5年 米のよさを学ぼう
    宿泊体験学習を成功させよう
  6年 健康と食生活
    みそをつくろう

4. 校長としての関わり
 「食」は、それぞれの子どもの今まで育ってきた環境や生育歴などに影響されるところが多く、それぞれの子どもが、それぞれの「食」に関する思いを創り上げていくことを大切にする配慮が必要になってくる。ゆえに、教科横断的、合科的、総合的に取り組んだり、保健指導や給食指導をはじめとする研修や生徒指導研修、人権教育研修についての研修を関連づけて考えていくことが大切である。そして、家庭・地域との連携を図り、互いに協力し、協力しあいながら研修を進めていくことが大切である。
(1)全教職員による研修となるよう配慮する。
  研修活動充実のための指導、助言、支援
  教頭、教務主任、研究主任との連結調整
  各部会研修、各学年研修の推進状況、内容の把握
  年間指導計画の作成
  校内組織の確立・機能
(2)人材確保と窓口
  保護者や地域の人からの協力
  老人会、保健所、養護学校等との交流
  保護者、地域への積極的説明

III まとめ
 学校の研究推進の中核は、子どもに「生きる力」を育てるために「総合的な学習の時間=きらり」をさらに深めて実践することである。それは、児童の思いやりや願いを大切にすること、そして、それに対する教師の役割は何かを明確にすることである。
 その結果、自分の健康を考える態度と実践力、調べ学習の基礎的な力等がついたほか、「食」を通して子どもと家庭と学校とのつながりが深まった。
 本校は、「食」という分野を中心に取り組んだが、命を支え、育ててくれる「食」は、家庭と密接に結びついている。「食」の学習を通して食生活の見直し等家庭・地域とともにこれからも学んでいこうと考えている。
 また、心と体の健康をめざして「食」をさらに発展させた健康教育に取り組んでいきたいと思っている。