・
長室、職員室が2階にあり、侵入者に対して 全く無防備な学校もある。
・
防犯カメラ、警棒など未設置である。
(ウ)
子どもたちの危機意識が薄いので、指導してい く必要がある。
Cその他
ア
身近な生活に潜む危険への対応
○
「台風・大雪・落雷」に対する事故防止対策をとる。
○
「熊」の出没への対応策をとる。
・
防災無線放送での情報提供が徹底している。集団登下校に保護者等が必ずつく。
・
自然観察等で山に入るときは携帯ラジオや鈴を鳴らしながら行動する。
○
「ハチ」への対応策をとる。
・
巡視活動や情報収集に努め、早めに駆除する。
・
職員の対応で危険なときには教育委員会に連絡し、専門業者に駆除してもらう。
<校長としてのかかわりと問題点等>
(ア)
教育委員会への働きかけをする必要がある。
(イ)
詳しい情報の入手時、危険予知時における指導の必要あり。
(ウ)
すばやい情報収集、的確な判断、早めの指示。
(エ)
登下校中の落雷、路面凍結にも絶えず注意を喚 起する必要がある。
イ 施設・設備の安全管理等
○
月1回、安全点検を実施する。
○
毎日、校舎内外の巡視をする。
○
食材受入れは職員が付いて行い、安全に管理する。
<校長としてのかかわりと問題点等>
(ア)
点検活動と修復が必要な遊具が多くなっている。
(イ)
教育委員会での予算措置は厳しいが、文書で依頼していく必要がある。
III まとめ
子どもを取り巻く生活環境は、社会の急激な変化や生活様式の著しい変化の中にあって、健康や安全に対する意識の持ち方や考え方をしっかりしたものにしていくことが急務である。そこで、課題を3点に絞って取り組んだところ、子どもの意識も高まりつつあるし、職員、保護者の意識も高まりをみせている。ささやかな私たちの取り組みが広がりを見せればと願っている。
1 実践の成果
(1)
「歯の健康」について、校長が組織や指導内容の検討などに積極的に関わっていくことにより、担任、保健指導部、保健室、PTA担当など全校で組織的に取り組むようになった。
(2)
学校歯科医や保護者と連携して進めることにより、 専門的知識を持つ学校歯科医や歯科衛生士の指導協力 で保護者の理解が得られ、児童の意識も高まってきている。
(3)
「体力つくり」については活動の場と時間を保障し、職員共通理解の下で取り組むことにより、体力つくりや遊びに励む児童が増えている。
(4)
体育の授業の充実といつでも運動ができる環境づくりを工夫することも、意識の高揚につながっている。
(5)
「安全教育」の中の交通安全については、路上を使っての交通安全教室を行うなどマンネリ化した指導を見直すことにより、取り組みが真剣になり、職員・児童の安全への意識が高まってきている。
(6)
防災・防犯については避難訓練、講話を中心に実施しているが、児童はいつも真剣に取り組んでいる。
(7)
不審者、不審な車などの情報はいち早く教育委員会等より提供があり、適宜指導している。学区内での情報であれば、緊急時の連絡網で保護者の迎え等を依頼している学校もある。
(8)
危機管理という面では、地域性にあった取り組みをしている。
2 今後の課題
(1)
関係機関との連携や組織が機能していくよう適切な指導や支援をしていく必要がある。(「歯の健康」)
(2)
体力つくりがマンネリ化しない工夫と業間や昼休みに職員も児童と一緒に遊び、児童とコミュニケーションを図りながら進めていくことが大切である。
(3)
「安全」「危機意識」については保護者や地域への啓発活動を積極的にしていく必要がある。
(4)
安全については、地域性から切実感が薄く危機予知能力や危険回避能力の向上をめざす安全教育をなお一層すすめていかなければならない。
私たち宮古地区校長会第3部会は、今回の研究実践を通して、以下の3点を校長の在り方としてまとめた。
(1)
学校経営全体の中で、校長が明確な方向付けをし、指導体制づくりに関わっていくことにより、職員や児童の意識にも変化がでてきているので、今後も強いリーダーシップが必要である。
(2)
児童の様子や活動状況を把握し、子どもたちが意欲的に取り組めるよう、指導、支援の工夫をしていく必要がある。
(3)
関係機関、保護者との連携をさらに深め、具体的な 活動の連携の在り方を探っていく必要がある。