「ホタルとの共生」を通して 
@ 豊田町ホタル研究委員会
昭和58年「西市小学校ゲンジボタル飼育研究委員会」が発足して以来,「児童と地域住民が一体となって,天然記念物木屋川ゲンジボタルの保護を図るため,ホタルの飼育を行うと共に,調査・研究・啓発活動を通して,郷土愛並びに自然保護の精神を培う。」を目的として,現在に至っている。
 校舎の一角に,人工飼育施設がある。本研究委員会の委員長を校長が兼務している。委員会構成メンバーは,地域の有識者や学校教員,商工会青年部長,教育委員会関係者である。
A 学校としての取り組み
子供たちによるカワニナ採取

ホタルの幼虫の放流
集会終了後,6年生が,木屋川支流の山田川に2p位に育ったホタルの幼虫を放流する。幼虫のエサとなるカワニナ採りをして世話をしてきた幼虫が,無事に成虫となり,きれいな光をみせてくれることを祈りながら川の中に入って,放流していく。
ホタル情報員
町内の4年以上の児童生徒約50名を「ホタル情報員」に任命。最初にホタルを見た日の報告,ホタルの最盛期の報告,ホタルシーズンを通して担当地区のホタル発生情報の収集と報告,ホタルの保護や環境美化の呼びかけ等を行う。 情報員の情報をもとに「ホタル生息図」(ホタルマップ)を毎年作成する。この生息図は,町内を含めたホタル鑑賞者へのホタル保護や河川美化のPRにも一役買っている。
  総合的な学習の時間から。
「町にあるホタルを見つけよう」    
「ホタル博士になろう」    
「木屋川の水環境調べ」    
「町の環境を守るために」
総合的な学習の時間から。
「町にあるホタルを見つけよう」    
「ホタル博士になろう」    
「木屋川の水環境調べ」    
「町の環境を守るために」
B 校長の関わり
ホタルを通しての環境教育の教育課程への位置付け。
町ホタル研究委員会委員長として,また校長として地域,保護者,教職員とのパイプ役。
ホタルが住みよい町は,人も住みよい町であることを地域に発信する。
「だるま菊の保護」を通して
@ 地域・保護者の願い
 角島大橋ができて,地元自生の植物の乱獲ゴミの増加等から,学校で児童に環境教育をして欲しい。植物の保護に取り組ませて欲しい。
A 学校としての取り組み
教育課程への位置付け(3・4年生の総合的な学習の時間)。
角島の野鳥,植物の観察(自然観察指導員の派遣)。
海岸の清掃(地域・保護者も参加)。
B 校長の関わり
教育課程編成に当たっての指示。
職員会議などで全教職員へ共通理解を図る。
実施に当たっては,各担当や担任と事前の打合せをすると共に,校長自ら授業に参加し,そのよさを感じとると共に,反省を生かし次につなげるよう心掛ける。
学校での取り組みを学校だよりや育友会だよりで全戸に配布して知らせる。
「弥生の里の赤米づくり」を通して
@ 双方向性の視点
学校は,環境教育・総合学習の一環とて,地域の人々とのふれあい,収穫の喜びを子供に感得させる。
地域(土井ヶ浜人類学ミュージアム)は,弥生パーク研修田の活用と景観,土井ヶ浜人類学ミュージアムの認識拡張を図りアピールする。