昨年度から学校週5日制が完全実施となり、子供たちの生活の場は学校で5日、家庭・地域社会で2日となった。当然のことながら学校以外で生活する時間が増えたことになり、このことを意識した学校の取り組みも必要に迫られることになりつつある。
一方、「最低の基準」という性格が明確に打ち出された新指導要領下では、当然ながら新しい教育の在り方が求められるようになり、特に地域素材を取り入れた学習ではより専門性を備えた人材とのTTは必須の条件になってきた。
子供の側に立てば、専門性を備えた人材は興味関心をかき立て、「学習欲」に火をつける刺激剤として大きな効果をもたらしてくれるだろうし、自分たちに関わる大人たちのチームワークのエネルギーに圧倒され、ややもすると「楽」を求めて自分を動かしがちになる子供たちの「心」に抑制剤としての大きな働きをするものと考える。
そこで、大人のチームワークの根幹を成す「家庭・地域社会との連携」について、自校の実状にふさわしい在り様を見出すための切り口を提示し、その実践を通して、後々の展開のヒントとなる資料をまとめ、提供することを目指した。
この一連の取り組みが、本郡市にある49校の小学校それぞれに、その地域性に適合した姿として変容をもたらすことを願っている。
1 実践への切り口の提示
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意識調査から |
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「開かれた学校」や「家庭地域との連携」についての職員の意識 |
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約8割の校長は「職員の意識改革は進みつつある」と判断している。否定的な受け止め方の理由として「地域の人たちとの触れ合いが苦手」「地域の一員としての自覚不足」を挙げている。
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