情報教育」であると言える。「コンピュータを使う」ことはあくまでも手段である。特に学年の低い段階では,コンピュータを使うことより,情報を手作業で収集したり,まとめたり,表現したりといった活動の経験が必要になる。そのような経験を十分しているからこそ,コンピュータの便利さや弱点にも気づき,まさに情報や情報手段を活用できる能力が身につくようになる。子どもたちに早くからコンピュータに触れさせると思いのほか簡単に操作できるようになる。しかし,情報教育のねらいにとって障害になる場合もある。しかし,だからといって,いつまでも「コンピュータを使う必要がない」ということでない。教育である限り,適切な段階で計画的な出会いが必要である。 情報化社会において,問題解決を行うときに,コンピュータやインターネットの活用は不可欠である。どの段階で道具としてのコンピュータを利用させるか,情報手段の利便さを際立たせるような学習活動を教師が仕組むことが大切であると考える。
2 羽咋郡におけるコンピュータ教育について
(1)  コンピュータ及び周辺機器の設置状況
調査対象校 18校
児童数合計 2212人
総学級数 123学級
コンピュータ台数  
コンピュータ室設置 317台
その他の部屋設置 42台
プリンタ台数 115台
スキャナ台数 54台
デジカメ台数 114台
(2) 職員の研修・操作技能等について
(ア) 校内研修として行った学校数
(イ) 個人で操作できる人数
(ウ) 今後研修したい人数
  (ア)校 (イ)人 (ウ)人
<1>ワープロソフトを利用して
  a簡単な文書を作成
8
144
4
<1>ワープロソフトを利用して
 b文書の中に表や画像を取り込む
11
125
15
<2>表計算ソフトを利用して、
  表計算やグラフを作成する
4
78
36
<3>デ一タべ一スソフトを利用する
1
34
51
<4>インターネットで検索する
7
127
14
<5>メールを送受信する
4
102
29
<6>共有ファイルを活用する
2
75
26
<7>簡単な各種設定(ソフトや
プリンターが使えるようにする)
9
116
10
<8>プレゼンテーション作成
1
65
53
<9>ホームページ作成
4
34
62
<10>学習ソフト作成
0
7
61
<11>学習ソフト活用
3
0
0
<12>コンピュータを利用した
授業研究
1
0
0
(3)小学校教育にコンピュータを活用することに対する教職員の意識
<1> 強く必要だと思う
13.4%
<2> かなり必要だと思う
69.5%
<3> あまり必要ないと思う
14.9%
<4> 全く必要ないと思う
0%
<5> 分からない
2.2%
(4) 授業におけるコンピュータの活用状況について
ア 教員がコンピュータを活用した授業時間数は
<1> 0時間
24.3%
<2> 1〜2時間
9.3%
<3> 3〜5時間
20.6%
<4> 6〜10時間
21.5%
<5> 11時間以上
24.3%
(4) 情報教育に伴う家庭でのコンピュータの保有率、使用状況について (任意抽出校)
  T小 S小 H小 A小
<1>家庭にコンピュ一タがある児童数 87 163 61 128
<2>コンピュータを使っている児童数 77 135 57 106
<3>コンピュータの使い方について        
保護者に断って使っている児童数 36 76 36 42
・自由に使っている児童数 41 66 22 64
<4>インターネットに接続している家庭 41 104 40 63
<5>インターネットの使い方について        
保護者に断って使っている児童数 18 70 21 26
・自由に使っている児童数 14 24 11 34

※ 調査対象学年 2・3・4・5・6年とする。
 この結果から,当郡では,機材が少なく今後の拡充が望まれる。しかし,郡内のある町では,児童一人に一台の割合で導入されたところもあり,これからの充実が期待される。また,コンピュータの必要性についても多くの教員が認識しておりかなりの時間で使われていることが言える。
3  本校のコンピュータ教育の実態から
 本校では,情報教育とまではいっていないので,今までのコンピュータ教育の実践を通して,子どもたちがどのようなコンピュータリテラシーが身についていると自覚しているのか。また,今新しくなったコンピュータに対してどのような思いをを持っているのかを調べてみた。アンケート内容と結果の一部は以下のようである。
※結果

コンピュータでできること
ア 文字が打てる
22.3
イ 絵がかける
33.8
ウ ゲームができる
40.5
エ 使ったことがない 2.0
オ その他 1.4
インターネットでしてみたいこと
ア わからない
31.1
イ 調べ学習
44.6
ウ 手紙を出す
24.3
エ その他