これまでは,学校と社会は結ばれてはいなかった。校門の外を出れば,学校の規範や価値は,世の中とは違っていた。それが,直接学校に入ってきたのである。そして,地域を越え,国を超え,さらに小学校,中学校,大学といった学校も超えた。 大学生と小学生がメールや掲示板で議論もできるようになったし,外国の人とも話し合えるようになった。 しかし,同時に世の中の価値感も学校の中に入ってくるようになり,情報モラルを重要視しなければいけなくなってきている。 6 情報教育で必要なもの 情報教育で必要なものを考えた時,まずコンピュータがうまく使えるようにならなくてはいけないだろう。コンピュータリテラシーについては,志賀町立高浜小学校で,平成10年度にマルチメディア活用推進校研究発表会で発表したコンピュータリテラシーの系統表である。機器の発達で若干合わなくなってきている面もあるが,大方は現在でも活用できるものである。 今後は,これらのものを参考にしながら,各校独自のものを作っていきたいと考えている。
情報教育についていろいろと考えてきたが,解決しなければいけない課題も多い。 |
しかし,たくさんの課題があるからといって手をこまねいていたのではどうにもならない。やはり,何はともあれやってみなくては始まらない。体験を通しての学習が情報教育には一番適しているように思う。その中で,あれこれ考えながら問題解決にせまっていくのではないだろうか。 だが,ここで忘れてはいけないことがある。それは,毎日の子どもとの面と向かっての授業であり,学校生活である。先生の真摯で真剣に子どもたちと接する姿が,子どもたちの心を揺さぶるのであり,成長させるのである。この情熱を持った教育を進められるよう努力していきたい。
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