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I 趣 旨 |
II 研究の概要 |
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近年,都市化や少子化,地域社会における人間関係の希薄化等が進む中で,人々の価値観・倫理観が大きく揺らぎ,家庭や地域の教育力も低下し,社会全体のモラルの低下傾向も懸念されている。こうした中で,子供の生活環境や子供自身の生活意識は大きな影響を受け,子供の人格の形成に様々な課題を生じている。例えば,生命の軽視,自己中心的な価値観,規範意識の低下,他人を思いやる心の低下などの傾向である。
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2 これまでの本市校長会の共同研究 仙台市小学校長会では,平成13,14年度,「豊かな人間性をはぐくむ創意工夫を生かした学校経営」はいかにあるべきかについて共同研究を行ってきた。 これまでの調査研究の結果,各学校において豊かな人間性をはぐくむために,校長は,@家庭と地域との連携,A教育課程の編成と実施,B教職員の意識改革など,多方面から様々な工夫をして取り組み,その実現のためにリーダーシップを発揮している姿が浮き彫りになった。 3 校長会研修部特別委員会の共同研究 豊かな人間性をはぐくみ,それらを家庭,学校,その他社会における具体的な生活の中に生かすためにも,日常生活において「豊かな心」をはぐくむ必要がある。そこで,特別委員会では,これまでの本市校長会の共同研究を受けて,多様な人々とのかかわりに関する調査を行った。この調査は,「多様な人々との交流を通し,豊かな心をはぐくむ教育活動」がどのような場面でどのように行われているかを調査すると共に,それらの教育に対する校長の意識を調査したものである。その結果,次のようなことが明らかになった。
これまでの調査結果や具体的な学校経営実践を通し,特別委員会では,「豊かな心」をはぐくむための基本的な考え方を次のように押さえた。 (1) 「豊かな心」について 人間にとって大切なことは,人の喜びや悲しみを共有す |
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U 研究の概要 |
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1 研究のねらい (1) 障害のある子供たちとの交流教育や高齢者などとの触れ合いなどを通し,豊かな心をはぐくむた めの学校づくりはどうあればよいかを探る。 (2) 「豊かな心」をはぐくむための学校経営における校長の役割と指導性の在り方を探る。 |
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