今、学校は力強く生きる子どもの育成に向け、社会的自立のための家庭を支援し、主体性の育成と個性尊重の教育を目指し、これまでにも増して子ども主体の特色ある学校づくりを推進しなければならない。
完全学校週5日制のもとで新教育課程の全面実施1年が経過した現在、改めてその趣旨と内容を確認し、教育活動や組織運営等の見直しを図り、停滞した経営感覚、現状維持や依存意識等々からの脱却が強く望まれるところである。
その上で、校長は、新しい時代に対応した教職員の意識改革を促す学校経営ビジョンを明確に打ち出すとともに、教職員の意欲や創造性を引き出しながら、それをひとつに結集し、保護者、地域の求める魅力ある学校、特色ある学校づくりを目指した強いリーダーシップを発揮するすることが期待されているのである。
こうした校長の広い視野、バランス感覚を持った経営ビジョンこそが、全職員の学校運営への参画意識を高め、活力ある学校を創りあげることになると考える。本研究は、これまでに積み上げられた調査研究や成果と課題をもとに、生き生きとした学校経営のあるべき姿を、いくつかの視点から実践したものである。
盛岡市校長会(小学校部会39校)では、全連小の方針を受け平成13年度より、「自主性・自立性を確立し新しい時代を創る学校経営と校長のあり方」を主題に据え、研究を推進してきたところである。平成14年度は県の研究大会において広く実践を発表し、成果と課題を確認している。今回研究課題の視点が変更されたことで、これまでのテーマを角度を変えながらいっそう深めるための研究を推進してきた。
1 研究のねらい
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「生きる力」を育む学校経営の方針策定やその推進の方法はどうあればよいか。 |