4 「特色ある学校・開かれた学校づくり」を目指し、教職員の実績意欲を高める学校経営の視点
カリキュラム編成の工夫改善
<1> 教科等や行事の見直し
<2> 総合的な学習の時間の実績
(2) 組織、運営の工夫
<1> 少人数指導、T.Tを生かした組織
<2> スタッフ制による活性化
(3) 教職員の評価を生かした学校経営の工夫
<1> 評価を取り入れた学級経営の実績
(4) 教職員の自己実現をはかる校内研修のありかた
<1> 魅力ある校内研修体制
<2> 真ん中、能力を高める研修
(5) 開かれた学校をめぜす地域素材の活用
<1> 地域の人材、自然・環境を生かす工夫
5 具体的取り組みの実際
(1) 組織作り−−−−少人数指導のあり方をとおして(視点2)

[1]

内容
 少人数指導の指導形態について
 本校には少人数指導担当として2名が配置されている。2名とも算数の少人数指導に当たっている。1名は5年生(8時間)と4年生(12時間)他の1名は3年生(8時間)と2年生(12時間)の指導である。少人数指導にあたってのクラス編制は、2学級3クラスに分けている。3クラスに編制するにあたっては、各学級を均等に3分割している。
 これまでの指導体制について
 昨年度までは、教材研究や授業の進め方、進度の確認調整等はそれぞれの学年の学級担任と少人数指導担当者が、毎週金曜日の学年会の時に打ち合わせの場を設けて行っていた。少人数指導担当者間では、授業の様子や教材開発などについては話はしていたものの、簡単な交流程度で終わっていた。
 連絡・研修の場の設定について
 学級担任との連絡は昨年度までのとおりに行っている。そのほかに、少人数指導担当者の交流を密にするために、校務分掌中には位置付けはしていないが、現在T.T指導担当者(学級担任2名)も交え、教務主任が中心になった少人数指導担当者の連絡、研修の会を設けている。その会は、時間割の空き時間を利用して設定している。会に参加するのは、校長、教頭、教務主任、少人数指導担当者、T.T指導担当者である。

[2]

成果
 指導形態を2学級3クラスにしたことにより、1クラスが30人以下となり、「個に応じた指導」の充実を図ることができた。
 複数の教師で教材研究を行い、学習指導の充実を図ったり、子どもの実態に応じた授業形態を工夫したり、学年ごとの指導内容を一貫的に把握して計画的に指導したりできるようになり少人数指導者が、意欲的に指導に当たることができた。

[3]

課題
 1クラスの人数が、20人以下であれば、「個に応じた指導」をさらに充実させることができる。
 少人数指導の研究授業を実施できなかったため少人数指導の学習活動等について教職員間の共通理解を深めることができなかった。
 特にT.T指導者が主任層のため、各種の会議の出席等のために、少人数指導担当者の連絡、研修の会を定期的に開くことができなかった。

[4]

校長の関わり
 校長として、教頭や主任層とも連携しながら教職員の服務及び指導状況を把握し、工夫しながら教職員の支援に努めるようにしている。
 校長として、教職員の意識改革と実践的指導力の充実を図るために、教職員相互の交流を重視し校内研修の充実に努めるようにしている。
 校長として、授業めぐりや「指導記録」の閲覧等をとおして、個々の教職員の指導のすばらしさを見つけ出して個々の資質・能力を伸ばすよう、常に努めるようにしている。
(2) 保護者・教職員の評価を生かした学校経営(視点3)

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学校評価の内容
保護者 ・・・・・ 「運動会」
「全日学校参観」
教職員 ・・・・・ 「学級・学年反省」(学期末)
    「分掌反省」(冬季休業前)
    「学校行事反省」(随時)
[2] 評価の目的など
 「運動会」について 本年度は、実施日をこれまでの日曜日から土曜日に変更しているため、保護者の感想・意見を把握する必要があった。
 「全日学校参観日」について 昨年度までの学習発表会1日実施から、本年度は随時の「ミニ発表会」、2日連続の「全日学校参観日」を設けて実施したことに対する感想・意見を把握する必要があった。
 「学級・学年反省」と「分掌反省」「学校行事反省」について 例年行っているが、数値化はせず記述させて具体的な成果と課題を明らかにしている。