(2)  教育課程の編成で重視したこと
  (A群)
[1] 基礎・基本の確実な定着 39校(91%)
[2] 自ら学び考える力 38校(88%)
[3] 個性の育成 13校(30%)
[4] 健康や体力づくり 13校(30%)
[5] 郷土の伝統や文化 9校(21%)
 一人一人の個性を生かす中で、基礎的・基本的な内容の確かな定着を図り、学びの力をはぐくむことを重視している。
(B群)
[1] 教科指導 32校(74%)
[2] 総合的な学習の時間 26校(60%)
[3] 地域の特色 23校(53%)
[4] 特別活動 18校(42%)
[5] 道徳教育 10校(35%)
 各教科及び総合的な学習の時間、特別活動、道徳により、特色ある教育課程の編成を図ろうとしている。

(3)  学校の特色としている教育活動
 
[1] 異年齢集団による触れ合い活動  27校(63%)
[2] 教科や総合的な学習による学ぶ力を育成する学習 活動  19校(44%)
[3] 学習方法の工夫による基礎・基本の定着を図る学習活動 18校(42%)
[4] 地域の人材や施設を生かした活動 14校(33%)
[5] 地域の自然環境や社会環境を生かした活動  11校(26%)
[6] 健康づくりや体力づくりを図る実践的な活動 10校(23%)
[7] 姉妹校との交流や外国語会話による異文化理解の活動  5校(12%)
[8] 地域に伝わる郷土芸能を継承する伝統文化的な活動 4校( 9%)
[9] 福祉施設や障害のある人たちとの交流の活動 3校( 7%)
[10] 環境の保全やボランティアの活動 3校( 7%)
 その他として、[11]総合単元的な道徳指導による体験的な活動、[12]特別活動による自主的・自治的な活動、[13]生命尊重や人権にかかわる活動、民族楽器を取り入れた活動、習字・描画を重視した活動、学校行事活動表現を重視した活動、郷土の食文化の学習活動、特別支援教育についての交流の学習、情報・国際理解を重 視した活動、自主的な活動、思いやりをはぐくむ触れ合い活動などがあった。
 子どもたちの豊かな心をはぐくむために、心の触れ合い交流や地域の自然環境・社会環境を生かした体験的な活動を重視した教育活動に取り組んでいる。また、学ぶ力の育成や基礎・基本の定着を図る学習活動を重視している。

4 特色ある学校の教育活動
 特色ある学校づくりの課題は、自校ならではの独自の教育活動をどう創りだしていくかである。子どもの実態、学校の実態、地域の実情に応じて、教育課程運用の弾力化を図り、具体的にどう展開していくかが、各学校における特色づくりの基本といえる。
 八戸市小学校長会の研究2部会では、特色ある教育活動について、実践例から校長のかかわりを捉えてみた。
(1)異年齢集団による触れ合いの教育活動(A小学校)
[1] ねらい
 人間関係を深めるとともに、相互に協力して活動しようとする意欲を育てる。
[[2]] 具体的な教育活動の内容
 ふるさと探検トライフェステバル(特別活動)
 ほこ杉班(縦割り)の各対抗で、豊崎町内の指定ポイントを回り、豊崎町内のよい所を探しながら問題やゲームに挑戦する。
 ほこ杉っ子まつり(特別活動)
 体育館及び1,2年生の教室を使用し、ほこ杉班の各グループで、幼稚園の子どもも参加して、ワークショップ形式でいろいろゲームを工夫して互いに交流する。
 藁草履づくり
 特別非常勤講師の指導を受けながら、5,6年生が藁縄や藁草履づくりを体験する。
 相撲大会(学校行事)
 七崎神社境内で、全員参加の相撲大会を行う。 小学校、中学校も参加し、土俵づくりから行う。準備から運営まで、地域ぐるみの取り組みである。
[[3]] 校長のかかわり
 子どもの成長にとって必要と考えたことについては、職員の意見を十分に聞くとともに、校長の考えを理解してもらうよう説得する。また、運営にあたっては、幹部会(PTA役員会)や学校評議員を活 用し、地域の人々の意見を聞くように努めている。

(2)教科及び総合的な学習による学ぶ力を育成する学習活動(B小学校)

[1] ねらい
  ねらい 学習活動が目標に沿ったものになっているか、児 童にねらった力がついているかを確かめるための評 価を工夫することで、 学ぶ意欲をはぐくむとともに、 基礎・基本の定着を図り学力を保証する。
[2] 具体的な教育活動の内容
日常の実践活動
 目標を明確にし、評価を指導に生かす。分かる できる授業をめざす。