[6] 研修の日常化と充実

(5)基礎・基本の定着
[1] 総合的な学習の見直し
[2] 個に応じた指導法の研修
[3] 授業公開による指導力の育成
[4] 行事の見直し
[5] 会議の精選と効率化
[6] 課題の共有化と共通実践

(6)地域人材の発掘と環境システム
[1] 教育活動の開放と地域人材の活用の推進
[2] 学校評議員の活用
[3] 地域公民館との連携
[4] 学校の取り組みの説明
[5] 組織づくりの情報収集
[6] 計画的な施設・設備の充実

6 特色ある教育活動を創る校長のかかわり
 特色ある学校づくりは、教育課程の改善のねらいを実 現するためのものである。それは、学習指導要領のねらいである自ら学ぶ力の育成、基礎的・基本的な内容の確実な定着、個性を生かす教育の充実にあるといえる。そのための特色ある教育活動を進める校長のリーダーシップが重要である。
 八戸市小学校長会の調査研究では、「特色ある教育活動 を創る校長のかかわり」を、次のようにまとめた。
(1)  学校の課題や実態を捉え、先見性をもって真に学校 に必要とされる教育活動を構築していく。そのために、今日的な教育課題に対応できる教員の資質や能力の実態や課題を把握する。また、児童の実態をもとに、保護者や地域の人たちの学校への期待や要望、これまではぐくまれた学校の校風なども把握する。
(2)  教育課程の編成の方法と組織を機能させ、特色ある 教育活動を創造していく。そのために、職員会議や校内研究を通したり、学校評価の工夫や改善を進めたりする中で、教員の指導観の転換を図る意識改革に努める。
(3)  特色ある教育活動は、学校の課題解決の柱である。そのために、校長は、教育課程の編成・実施・評価の管理を指導し、教員の意識を高めていく。
(4)  保護者や地域の人材、地域にある施設、自然環境な どを活用した教育活動を推進していく。そのために、保護者や地域と連携した開かれた学校づくりを図っていく。
(5)  特色ある学校づくりの計画を教育課程の弾力化をもとに構築していく。そのために、学校裁量にゆだねられている学校の主体性ある教育活動を創る教師の豊かな企画力、発想力を高めていく。
(6)  校長のリーダーにより、職員が総力で教育課程の趣旨に沿った特色ある教育活動を創る体制づくりを図って
  ていく。
(7)  教育課程の編成のマネジメントサイクルの工夫と改善を図り、より学校の特色ある教育活動を創りだしていく。そのために、校務分掌を活性化させながら、指 導計画の改善を図る経営にリーダーシップを発揮していく。


III まとめ

1 今後の課題
(1)  校長の意図するところをトップダウンによらず、どう教職員に意識づけるか。
(2)  教育改革の中の不易なものは何かを見極め、学校経営に生かしていく弾力的かつ斬新的な発想と教育に対する信念を身に付けていく必要がある。
(3)  保護者や地域に説明し、意見を聞き、教育課程の編成や指導の改善に反映させていく工夫が一層望まれる。
(4)  教育の地域化、学校本来の在り方を校長としてどう進めていくか。社会の変化に対応するだけでなく、社会を変えるためにどうかかわるか。

2 校長の指導性の在り方
(1)  校長自らが、自らの人間性・資質を高め、長期的な展望に立った見識に基づく視野のもとに、学校再編を試みるべきである。
(2)  校長は、年間を通して、日常的に職員を育てるように心がけることが大切である。
(3)  教育課程の創意工夫を意識し、改革の連続であるという姿勢を持ち続ける必要がある。
(4)  校長の信念を各職員に理解させた上で、学校がひとつの組織体であることを認識させる必要がある。
(5)  校務分掌における職務が機能するように、職員の意欲を高める支援に徹し、適切な示唆や称賛に心がけることが大切である。
 それぞれの学校では、いろいろな課題を抱えながらも、解決に向けた努力を真摯に積み重ねている。特色ある学校づくりの基盤は、保護者や地域の人々、職員に信頼されることである。
 教育的に価値あることや切実な課題の解決を、校長をリーダーとして、学校全体が組織を挙げて地道に積み上 げることが、学校の特色となる。校長として、教育の理念や学校経営の方針をはっきり示し、子どもの実態や地域の実情に合った教育的価値のあるものを十分に意思統一を図り、学校経営にあたることを基本にしたいと考える。