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第57回愛知大会
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VII分科会・分散会の趣旨
◇第1分科会◇
第1分科会 学校経営
研究課題
人としての基を築く子供を育てる学校経営と校長の在り方
趣 旨
研究の視点
学校は,子供が社会で自立した人間になるための基盤を培う役割を担っている。しかし,我が国の社会構造の大きな変化の中で,家庭や地域社会の教育力の低下が指摘されるように,人として当たり前の判断や行動がとれない子供が増えている。
そのため,日々の教育活動を通して「豊かな人間性」「確かな学力」「健康・体力」などの調和のとれた成長を目指し,「生きる力」の育成を図っている。
そこで,学校は,知識や技能の習得はもちろん,思いやりの心をもち,自らの力を伸ばし,社会的責任を自覚し,社会に積極的にかかわろうとする自立した人間として必要な能力や態度など,人としての基を築く子供を育てることに努めてきた。
校長は,激しく変化する社会状況の中で,生起する問題を解決していく知恵の根源として,日本の歴史や文化があることを念頭に置き,学校経営に当たることが肝要である。
また,人としての基を築く子供を育てるため,確かな教育理念をもち,学校経営の目標や基本方針を明らかにし,その実現に向けて,自分の役割を果たそうとする教職員の意識を一層高める必要がある。
学校の活性化を図るとともに創意ある学校経営を進め,信頼される学校づくり・開かれた学校づくりを通して,学校経営の更なる改善を積極的に図る校長の指導性や在り方を明らかにしていく。
1
豊かな人間性をはぐくみ,社会性を高める創意ある学校経営
人としての基を築く子供を育てるために,より よい人間関係を築く活動や,周りの自然や社会と 積極的にかかわる日常の教育活動を充実させるこ とによって,豊かな人間性をはぐくみ,社会性を 高める必要がある。
また,わが国の歴史や文化を理解し尊重すると ともに,世界の多様な文化を受容し,行動できる 力を育てることが大切である。
確かな教育理念と経営理念をもち,それを実現 するための目標や方針を明らかにするなど,創意 ある学校経営を進める校長の在り方を究明する。
2
学校経営の更なる改善を図る校長の指導性
学校経営を進めるに当たり,日常の実践活動を 担う教職員の学校経営に対する参加意欲を高め, その資質や力量の向上を図ることが大切である。
分掌組織を見直し,教職員の役割や責任を明確 にし,協働体制の活性化により,教育力の向上を 目指す必要がある。また,教育課程の編成,指導 法と評価の改善などの充実を組織的に進めること によって,子供の能力の伸展を図ることも重要で ある。
教職員の資質・能力の向上を組織的,協働的に 進める中で,学校経営の更なる改善を図る校長の 指導性について究明する。
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