TOP全国大会第57回愛知大会 VII分科会・分散会の趣旨
 

◇第2分科会 第2分散会◇


第2分科会 教育課程

 第2分散会 研究課題
  学ぶ意欲を高め,確かな学力の向上を図る教育課程の編成と校長の在り方


 
趣   旨
研究の視点
 「知の時代」と言われる現代においては,膨大な知識が蓄積され活用されている。今大切なことは,知識の量的な拡大よりも,知識を構造化して生かす力を身に付けることである。そのためにこそ確かな学力の向上を図ることが,極めて重要なことと言える。
 確かな学力とは,知識・技能の習得をはじめとして,自分で課題を見付け,自ら学び,主体的に判断し行動し,よりよく問題を解決したり表現したりする力など,すべてが相まった学力である。学ぶ意欲を高めるためには,この力を実生活と結び付け,生きて働く力にまで高め,深めることが大切である。
 学校は,学習指導要領の理念・趣旨を踏まえ,地域の実態や特色を生かしつつ,基礎的・基本的な内容の確実な定着と,子供の能力や特性を引き出すきめ細かな指導を可能とする教育課程の編成に努めてきた。
 こうした取り組みが,子供の学力向上と学ぶ意欲の喚起に効果があったか評価し,一層成果を上げるために創意工夫し改善を図る必要がある。
 新しい時代を生きるための基盤となる基礎的・基本的な内容の定着と学習意欲の向上を目指すとともに,子供一人一人への対応の充実を図りながら,確かな学力をはぐくむ創意ある教育課程の編成に向けた校長の在り方と指導性を明らかにする。
 基礎的・基本的な内容の定着を図り,学 習意欲を高める教育課程の編成
 確かな学力を身に付けさせるには,核となる基 礎的・基本的な内容の定着を図ることが不可欠で ある。また,子供の自ら学ぼう,考えようとする 意欲を高めるには,学ぶ楽しさや意義が実感でき る分かる授業に努める必要がある。そして,家庭 と連携しながら学習習慣を身に付けさせることに も意を注ぎ,手だてを講じなければならない。
こうした生きる基盤をなす基礎学力の定着を図 り,自ら学ぶ意欲を高める教育課程の編成に向け た校長の在り方と指導性を究明する。
 個に応じた指導の充実
  今,個が生きる指導と評価の充実が求められて いる。
多くの学校で取り組んでいる少人数指導や習熟 度別指導などの指導方法や指導体制を工夫・改善 するとともに,補充的・発展的学習についても, ねらいと扱う内容を明確にして,個に応じた指導 の充実を図る必要がある。
  また,総合的な学習の取り組みについても,教 科などとの関連と系統性を踏まえた学校としての 教育課程を編成し,常に評価を加えて生きる力の 育成につなげることが責務である。
個に応じた指導の充実に向け,これまでの実践 を評価し,工夫改善を図るなど,校長の在り方と 指導性について究明する。

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