TOP全国大会第57回愛知大会 VII分科会・分散会の趣旨
 

◇第7分科会◇
第7分科会 学校・家庭・地域社会の連携

 研究課題
 家庭・地域社会の教育力を生かし,新しい学校づくりを目指す連携と
 校長の在り方


 
趣   旨
研究の視点
 子供が健やかに成長するためには,学校・家庭・地域社会がそれぞれの特質を生かした固有の役割を果たすことが大切である。
 ところが,近年,都市化や少子化,地域社会における人間関係の希薄化などが進み,家庭や地域社会の教育力低下が著しい。
 平成16年度から緊急3か年計画として,地域の大人の力を結集し,子供たちの多様な活動が可能な居場所をつくり,社会全体で子供を育てようという,「子供の居場所づくり新プラン」が全国的に展開されている。このプランが目指す子供の思いやりや行動力,協調性,前向きに生きていく力など心の豊かさは,学校生活だけで身に付くものではなく,家庭や地域社会での多くの人々とのふれあいの中で培われると考えられる。
 そこで,学校・家庭・地域社会がそれぞれの教育力の充実を図り,それらを結集できる環境づくりに取り組み,子供を育成していかなければならない。三者がそれぞれの機能を補完し合うことによって,子供の健やかな成長を保証していくことが何より必要である。
 学校が本来の機能と役割をより有効に果たすとともに,家庭や地域社会に積極的に働きかけ,将来を見据えたそれぞれの教育力の充実を図る連携の在り方について,校長の指導性を明らかにする。
 学校・家庭・地域社会の連携に果たす学校の役割
 学校は,家庭や地域社会に対して,学校教育への理解と協力を求めるために,目指す子供の姿を明らかにし,それを具現化するための方針やその内容についてできるだけ分かりやすく説明するとともに家庭や地域社会の教育力を生かした教育実践を進めていかなければならない。
 家庭や地域社会との連携を推進する学校の役割と,校長の指導性について究明する。

 家庭・地域社会の教育力の充実
 家庭や地域社会の教育力を生かすには,その教育機能が,学校のそれとは異なることに留意する必要がある。学校が意図的機能であるのに対し,地域社会は無意図的機能であり,家庭は無意識的機能であると言われる。
 そこで,学校は,これらの特長を生かしたPTA活動の活性化を促すとともに,地域コミュニティ及び児童クラブなど,地域社会と共に取り組むことができる体制づくりを推進するなど連携の強化を図ることが大切である。
家庭・地域社会の教育力の充実を推進するための学校の役割と,校長の指導性について究明する。
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