TOP全国大会第57回愛知大会 VII分科会・分散会の趣旨
 

◇第9分科会◇
第9分科会 情報教育

 研究課題
 情報を選択・活用し,自ら発信して考えを豊かにする子供の育成を目指す
 情報教育と校長の在り方


 
趣   旨
研究の視点
 現代社会における情報化の進展は,私たちの想像をはるかに超えて進歩し,社会制度や生活様式を急速に変えてきた。中でも,コンピュータやインターネットの普及は,世界中の人々が簡単に情報を発信・受信することを可能にした。
 このような情報社会にあって,学校教育においては,子供が自ら学び,考えを豊かにする上で,情報を主体的に選択・活用できる能力や,情報社会に参画する態度などを育てることが重要である。
 そのために,情報機器を活用して学習活動の幅を広げ,学習の活性化を図るなど,情報を活用した実践的な学習を積み上げることが大切である。また,読書センター・学習情報センターとしての学校図書館の活用を図るとともに,自然・社会体験活動を通して,豊かな感性や情操をはぐくみ,思考力・判断力・表現力を高めて,情報社会における個人の孤立化や人間関係の希薄化,有害情報の氾濫などの問題に対処する力を付けていくことが重要である。
 こうした情報活用の実践力や情報モラルは,すべての教科や総合的な学習の時間などの教育活動全般を通して指導し,身に付けさせる必要がある。子供の生活や意識,行動に様々な影響を与えている高度情報社会にあって,豊かな心と知恵をもった子供の育成に果たすべき情報教育と,校長の在り方について明らかにする。
 情報活用能力を高める教育活動の推進
 多くの情報の中から必要な情報を主体的に選択し活用する能力や,得られた情報を生かして自分の考えをまとめ,積極的に発信する基礎的な能力や資質をどのように育成するかが大切である。
 また,情報機器の活用とともに,学校図書館のもつ機能を生かして,豊かな感性や判断力を育てるなど,情報活用能力を高める教育活動を推進することが重要である。
 有害情報の氾濫,個人情報の漏洩,著作権の侵害など,情報社会の問題点に配慮しながら,情報モラルを身に付け,人とのかかわりを大切にした人間性豊かな子供の育成を目指す校長の在り方と指導性について究明する。

 情報機器などの効果的活用と教育環境の整備
 すべての子供に分かる授業を展開し,確かな学力を付けるために,コンピュータやインターネットなどの情報機器を効果的に活用し,学習課題への関心・意欲を高め,豊かな感性を引き出し,一人一人の特性に合った教育活動を進める必要がある。
 更に,情報機器を学校教育活動の様々な場面で活用できるように,コンピュータなどの整備をはじめ,教育用ソフトウェアやコンテンツの開発・提供,教員研修の充実などを積極的に進めていくことが大切である。教育環境の整備に向けて果たすべき校長の在り方と指導性について究明する。
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