TOP全国大会第57回愛知大会 VII分科会・分散会の趣旨
 

◇特別分科会 第1分散会◇


特別分科会 教育課題

 第1分散会 研究課題
  一人一人の個性を生かし,心豊かな子供を育成する教育と校長の在り方


 
趣   旨
研究の視点
 都市化や少子化,人間関係の希薄化が進み,子供の成長に欠かせない多くの人や社会,自然等とかかわる機会が乏しくなっている。
 そのため,豊かな人間関係や社会性をはぐくむ上で必要な,感動したり,困難に直面し葛藤したり,互いに認め合い助け合ったりすることの大切さなどを実感する機会が減少している。
 子供の豊かな成長を支える体験的な学習や多様な体験活動を通して,学んだ知識や事柄を元に,生きて働く力となるよう教育活動を進めることが必要である。
 また,社会全体として障害者の自立と社会参加を目指すノーマライゼーションが進む中,子供にとって,ミニ社会である学校においてもハンディキャップのある子供への対応に変化が生まれている。お互いが,学校,学級の一員として尊重し合い,支え合って共に生活していくには,相互理解の機会と交流の場が必要である。個に応じた適切な教育を行い,心豊かな子供の成長を図る上で,今後の特別支援教育の在り方には高い関心が集まっている。
 これらは,共に多くの人や周りの事柄とかかわりながら,自他のよさを生かし,将来にわたって自己実現を目指す子供の育成という点で重要な課題であり,豊かな共生社会の実現にもつながっていくものである。
 こうしたことから,それぞれの課題克服に向けた校長の在り方と指導性を明らかにする。
 心豊かな子供を育てる体験活動の充実
 体験活動を学校の教育目標の達成に役立つよう教育課程に位置づけ,計画的,系統的に実施することが大切である。特に,目標や内容に則して教科,道徳,総合的な学習の時間や特別活動などと組み合わせることや,実施時期,期間なども考慮して取り組む必要がある。
 実施に当たっては,地域の実情を踏まえて,その特色が生かせるように考えるとともに,体験活動を通じて,生きて働く力となって学びや活動が発展するように心がけたい。その際,関係者との十分な連絡や子供の安全確保のための配慮も欠かせないことである。
 心豊かな子供の成長に役立つ体験活動の充実に向けた校長の在り方と指導性について究明する。
 個性を生かす特別支援教育の推進
 近年,障害のある子供の教育をめぐる諸情勢が大きく変化する中,従来の特殊学級などに在籍する子供も含め,一人一人の態様に応じ,適切な支援を行う特別支援教育への転換が求められている。
 学校は,そうした子供の自立や社会参加に向け,保護者や専門家と連携しながら,個に応じた適切な指導を進めるとともに,周りの温かい理解や支援を拡充していくことが必要である。
 そうした視点から,校内における適切な理解と認識を深める指導体制づくりと,今後の特別支援教育の推進について校長の在り方を究明する。

▲ いちばん上に戻る ▲