TOP全国大会第57回愛知大会 VII分科会・分散会の趣旨
 

◇特別分科会 第2分散会◇


特別分科会 教育課題

 第2分散会 研究課題 学校の責任を果たし信頼を得る体制づくりと校長の在り方


 
趣   旨
研究の視点
 「生きる力」をはぐくむことを目指す教育の推進に当たっては,家庭や地域社会との密接な連携の下に,学校が果たすべき役割を担う必要がある。家庭や地域社会の教育力が低下している現在の状況を考えると,当分の間は,学校の側から家庭や地域社会に働きかけを行うことが前提として求められるであろう。
 学校が家庭や地域社会と共に子供を育てるという視点に立って,学校の考えや活動の現状を積極的に語るとともに,他者の意見を聞く努力と支援を受けることに積極的である必要がある。
 それにはまず,開かれた学校となるよう,学校の自己評価を実施し,教職員とともに検討・評価を加え,活動内容の向上につなげることによって学校の経営責任の一翼を担っているという自覚を促す評価活動の充実が大切である。
こうした結果をまとめ,家庭や地域社会に説明し,理解と支援の意識を高めることや,学校評議員などの意見も参考に,学校教育の更なる充実を図ることが重要である。
 一方,子供をめぐる状況は極めて危機的なものとなっている。例えば,自然災害をはじめ,事件や事故,教育活動における諸課題など,非常に広汎なものとなっている。こうした現実をしっかり受け止め,危機管理の体制を積極的に整備していくことが重要な責務となってきている。
 学校と家庭・地域社会の一体感を生み,三者が,教育に責任ある役割を担うパートナーシップの強化を求めて,学校の責任を果たし信頼を得る体制づくりと,校長の在り方を明らかにしていく。
 学校評価の在り方と課題
 学校評価について考えることは,学校経営そのものを見直すことにつながる。学校評価には,内部評価と外部評価があるが,これまで学校が行ってきたのは,ほとんどが内部評価であり,外部に教育活動の評価を問うことは少なかった。
 近年,新たに学校設置基準が設けられ,自己点検・自己評価の実施と結果の公表が求められるようになった。
それとともに,外部評価の導入,評価基準の設定,評価組織の設置,さらには,学校改善のための組織づくりなど,より具体的で実践的な学校評価を進めることが大切である。
 そこで,学校評価の在り方と課題解決に当たる校長の指導性について究明する。
 危機管理の在り方と課題

 学校は子供に対する安全を確保し,心身が安定した状態で,適切な学習活動を保障する義務を負っている。校長は,学校経営の柱の一つとして危機管理の方策を明らかにし,その具体化に努める必要がある。
 事前管理として,ハード・ソフトの両面から,学校における危機とは何かを明らかにするとともに,教職員の危機意識と対応力を高め,危機管理の体制を確かなものにしていかなければならない。
 そこで,具体的な取り組みを基に,危機管理の在り方と課題解決のために果たすべき校長の指導性について究明する。

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