学校評価について考えることは,学校経営そのものを見直すことにつながる。学校評価には,内部評価と外部評価があるが,これまで学校が行ってきたのは,ほとんどが内部評価であり,外部に教育活動の評価を問うことは少なかった。
近年,新たに学校設置基準が設けられ,自己点検・自己評価の実施と結果の公表が求められるようになった。
それとともに,外部評価の導入,評価基準の設定,評価組織の設置,さらには,学校改善のための組織づくりなど,より具体的で実践的な学校評価を進めることが大切である。
そこで,学校評価の在り方と課題解決に当たる校長の指導性について究明する。
学校は子供に対する安全を確保し,心身が安定した状態で,適切な学習活動を保障する義務を負っている。校長は,学校経営の柱の一つとして危機管理の方策を明らかにし,その具体化に努める必要がある。
事前管理として,ハード・ソフトの両面から,学校における危機とは何かを明らかにするとともに,教職員の危機意識と対応力を高め,危機管理の体制を確かなものにしていかなければならない。
そこで,具体的な取り組みを基に,危機管理の在り方と課題解決のために果たすべき校長の指導性について究明する。 |