文部科学省は、教職員に対する揺るぎない信頼を確立することを戦略の一つとして掲げた。このことは、「生きる力」をはぐくむ学校づくりを着実に展開し、信頼される学校づくりを進めるために、教職員の資質・能力の向上、いわゆる「教師力」の向上が、今まで以上に強く求められているということを意味している。
教職員の資質・能力の向上のためには、まず研究・研修の充実があげられる。現在、制度化された研修に加え、教職員のライフステージに応じた様々な研修が各地で行われている。さらに、活力ある学校づくりのために校内研修を充実させていく取組も行われている。いずれの研究・研修であれ、その目的が子供に「夢と希望」をはぐくみ、「自立と共生」の基礎を培うための指導力向上であるという意識が教職員になければならない。さらに、それを実現する体制づくりが重要である。
また、自らの教育活動を点検・評価し、改善することも「教師力」の向上に欠かせない。現在進められている人事評価制度は、その点で教職員の資質・能力の向上に視点を当てたものである。外部評価もまた、向上への励みとなったり、努力するきっかけとなったりするという点で、教職員の資質・能力の向上に役立てることができる。
校長のリーダーシップのもと、子供たちが自分を認め相手を認め、励まし合いながら、「夢と希望」を膨らませて生き生きと活動する、活力に満ちた学校づくりを目指して、教職員の資質・能力の向上を図る具体的方策について明らかにする。
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