TOP全国大会第58回神奈川大会 VII分科会・分散会の趣旨
 

◇第3分科会◇
第3分科会 現職教育

 研究課題   
教職員の資質・能力の向上を目指す学校づくりへの挑戦


 
趣   旨
研究の視点

 文部科学省は、教職員に対する揺るぎない信頼を確立することを戦略の一つとして掲げた。このことは、「生きる力」をはぐくむ学校づくりを着実に展開し、信頼される学校づくりを進めるために、教職員の資質・能力の向上、いわゆる「教師力」の向上が、今まで以上に強く求められているということを意味している。
 教職員の資質・能力の向上のためには、まず研究・研修の充実があげられる。現在、制度化された研修に加え、教職員のライフステージに応じた様々な研修が各地で行われている。さらに、活力ある学校づくりのために校内研修を充実させていく取組も行われている。いずれの研究・研修であれ、その目的が子供に「夢と希望」をはぐくみ、「自立と共生」の基礎を培うための指導力向上であるという意識が教職員になければならない。さらに、それを実現する体制づくりが重要である。
 また、自らの教育活動を点検・評価し、改善することも「教師力」の向上に欠かせない。現在進められている人事評価制度は、その点で教職員の資質・能力の向上に視点を当てたものである。外部評価もまた、向上への励みとなったり、努力するきっかけとなったりするという点で、教職員の資質・能力の向上に役立てることができる。
  校長のリーダーシップのもと、子供たちが自分を認め相手を認め、励まし合いながら、「夢と希望」を膨らませて生き生きと活動する、活力に満ちた学校づくりを目指して、教職員の資質・能力の向上を図る具体的方策について明らかにする。

 教職員の資質・能力を高める研修や人事評価の推進
 学校が組織として課題に取り組み、保護者や地域の人から信頼を得るためには、教職員一人一人が職務の遂行に当たり、自らの職務を点検・評価していくことが重要になる。この点検・評価の過程を通して教職員の意識改革は進められ、教職員としての専門性が高められていくのである。
 教職員自身の点検・評価が充実するには、教職員一人一人の職務や研修内容に対して適切に指導・助言したり、個々の能力や課題に適切に働きかけたりするなど、校長の指導性が欠かせない。
 このように、教職員の資質・能力を高める研修や人事評価を推進するために、校長に求められる指導性について究明する。

 教師の指導力向上を目指す研究・研修の推進
 子供たちに「生きる力」をはぐくむためには、教師一人一人に対し、その専門性を一層高めさせるとともに、創意工夫した教育活動を主体的・積極的に展開するための指導力を向上させることが求められる。
 校長は、教師の専門性・指導力を向上させるために、自らのビジョンを教師に語り、それに基づいた校内研究・研修の体制づくりにリーダーシップを発揮することが大切である。
 そこで、教師の専門性を高め、指導力の向上を目指す研究・研修体制の充実を図るために、校長に求められる指導性について究明する。
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