TOP全国大会第58回神奈川大会 VII分科会・分散会の趣旨
 

◇第7分科会◇
第7分科会 学校・家庭・地域社会の連携

 研究課題
    家庭・地域社会との連携で教育機能を高める学校づくりへの挑戦


 
趣   旨
研究の視点

 今日のように都市化した社会では、核家族化が進み、地域社会のつながりも希薄になるとともに価値観も多様化している。このような状況の中、豊かな人間関係を通して子供たちを健全に育成することは容易ではない。しかし、地域には、人材以外にも、文化的、歴史的な財産や施設、職業的な生活の営みや自然環境など、様々な教育力がある。学校が家庭や地域に開かれたものになるにつれて、これらの教育力が掘り起こされ、学校を通して生かされるようになっている。
 子供たちの健全育成のためには、学校・家庭・地域社会の三者がそれぞれの役割を果たしながら連携していかなければならない。家庭は、人格形成の最初の場であり、「自立と共生」の出発点である。地域社会は、家庭や学校を支えるという重要な役割をもつ。地域に住むいろいろな人々と出会い、いろいろな生き方を学ぶことで子供は「夢と希望」をはぐくんでいく。また、学校が地域と交わる体験的・実践的な活動を行うことによって、身近な人々とかかわるようになり、自分を大切にしながら相手を認め尊重する「自立と共生」の生き方を身に付けることができる。
 連携が豊かなものになれば、学校・家庭・地域社会がもつそれぞれの教育力も高まってくる。そして、三者の関係も一層深まり、その連携の中で、子供は生涯学び続けることの大切さを理解する。
 校長のリーダーシップのもと、学校・家庭・地域社会がパートナーとして、共に学校教育に携わるための具体的方策について明らかにする。

 
 子供の健全育成を目指す学校・家庭・地域社会の連携の推進
 今、子供たちの安全な生活のために、地域社会が力を結集し、学校を支えていこうとする態勢ができつつある。地域に学校情報を公開したり、意見交換の場を設定したり、学校施設を開放したりするなど、積極的に学校を開くことで、学校への理解や関心が深まり、連携が促進してきたものと考えられる。
  このように、学校・家庭・地域社会のネットワークを確かなものにして、子供の健全育成に積極的に取り組むために、校長に求められる指導性について究明する。

 家庭・地域社会の教育力を活用した教育活動 の推進
 学校は特色ある教育を推進していくために、家庭や地域社会の教育力を生かすように教育課程を編成している。編成するときには、家庭や地域社会のもつ教育力をどのような場でどのように生かしていくのか総合的に検討しなければならない。
 このように地域の特色を生かした教育力を活用していくことで、学校は開かれたものになり、信頼が生まれ、教育機能が高まっていく。また、家庭や地域社会は、その教育力を発揮することで、自らのもつ教育力を自覚し、家庭や地域社会そのものがよりよい変化をとげることになる。
 学校の組織的・計画的な教育活動を推進していく中で、家庭や地域社会の教育力を生かす学校づくりを推進するために、校長に求められる指導性について究明する。
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