TOP全国大会第58回神奈川大会 VII分科会・分散会の趣旨
 

◇第8分科会◇
第8分科会 国際理解教育

 研究課題
 自他の文化を理解し、共に生きる子供の育成を目指す学校づくりへの挑戦

 
趣   旨
研究の視点

 今日、交通や情報の急速な発展によって、国と国、人と人との交流がますます盛んになり、世界が身近な存在となってきている。しかし、一方では、相互に解決の難しい問題を抱えている国々や、理解が十分できていない国々もある。国内においても、外国籍の子供が急速に増加し、全校の半数近くを占める地域もある。一方、外国の人や文化にふれる機会が少ない地域もある。このような地域の状況を踏まえ、各学校では国際理解教育の充実に向けて様々な取組を行っている。
 それぞれの地域により違いはあるが、次代を担う子供たちにとって、これからの社会を生きていく上で、国際的な視野をもつことは不可欠である。子供が国際社会の一員であることを自覚するところから、「夢と希望」は大きく広がる。そのことが、より豊かな共に生きる国際社会の実現へとつながるのである。
  また、これからの国際社会を生きていくためには、自らに誇りをもち、自立するとともに、異なる文化や考えを尊重する心や態度が求められる。そのためには、児童期から「自立と共生」にかかわる力を育てていく必要がある。この力は人として生きていく上で欠かせないものであり、なかでも互いに理解し合うための、自分の考えを伝える表現力やコミュニケーション能力が重要となる。
  校長のリーダーシップのもと、様々な教育活動を通して、国際社会の一員としての意識をもち、世界の人々と共生していく社会を創造する子供を育成するための具体的方策について明らかにする。

     
 互いの文化を尊重し、豊かな国際性を身に付ける教育の推進
 小学校においては、できるだけ子供たちが日本の文化や外国の文化に直接ふれて親しむ経験を大切にしたい。これらの経験を通して、子供たちは互いの文化への理解を深めていく。そして、自国の文化の特色やよさに気付くとともに、外国の文化を理解し尊重する態度を身に付けていく。このことは、「自立と共生」にかかわる資質・能力として、自らの生き方とも大きくかかわり、国際社会を豊かに生きていく上で大きな力となる。
 外国の人々や文化と積極的にかかわることを通して、互いの文化を尊重し合い、豊かな国際性を身に付ける教育を推進するために、校長に求められる指導性について究明する。

 豊かな表現力やコミュニケーション能力を育てる教育の推進
 国際社会を生きていく上で、自分の考えや意見を伝える表現力・コミュニケーション能力は不可欠な力である。これらの力を使い、相互理解を図ることは、他国を理解し尊重することにもつながる。
 現在、英語活動の実践が多くの学校で進められ、子供の興味・関心を高める多様な活動が見られるようになってきた。
  今後、英語活動をはじめ、様々な教育活動を通して、豊かな表現力やコミュニケーション能力などを育てる教育を推進するために、校長に求められる指導性について究明する。
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