今日、あらゆる情報は瞬時に世界を駆けめぐり、地球規模での交流が、様々な分野で展開され、私たちの生活は今まで以上に便利になった。しかし、一方では情報を悪用するなど、情報モラルの課題も多くある。このような時代においては、一人一人が様々な情報に流されることなく、目的に応じて情報を適切に選択・活用し、互いに理解し合っていくなど、「自立と共生」のための基礎的な力を培うことがますます重要になる。
学校教育には、自ら課題を解決していくために、情報を正しく読み取り、目的に応じて情報を選択・活用する能力の育成や、コミュニケーション能力など、情報化社会に参画するための能力や態度の育成が求められている。そのためには、子供たちが自分の思いや願いを追究することができる基礎的な情報活用能力の育成や課題解決能力の育成、コンピュータなどの情報機器を目的に応じて活用できる資質や能力を身に付けることが大切である。育成にあたっては、情報モラルや個人情報に対するセキュリティ−対策なども重要な課題となってくる。また、学校が保護者や地域の信頼に応え、学校と家庭・地域社会の三者が、互いに連携・協力していくことも重要である。連携・協力にあたって学校は、教育活動をはじめ様々な学校運営について積極的に情報を公開することや、地域からの情報を学校教育に生かすことが求められる。
そこで、校長のリーダーシップのもと、情報の適切な活用を推進するための具体的方策について明らかにする。
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