TOP全国大会第58回神奈川大会 VII分科会・分散会の趣旨
 

◇第9分科会◇
第9分科会 情報教育

 研究課題     情報の適切な活用を推進する学校づくりへの挑戦
 
趣   旨
研究の視点

 今日、あらゆる情報は瞬時に世界を駆けめぐり、地球規模での交流が、様々な分野で展開され、私たちの生活は今まで以上に便利になった。しかし、一方では情報を悪用するなど、情報モラルの課題も多くある。このような時代においては、一人一人が様々な情報に流されることなく、目的に応じて情報を適切に選択・活用し、互いに理解し合っていくなど、「自立と共生」のための基礎的な力を培うことがますます重要になる。
 学校教育には、自ら課題を解決していくために、情報を正しく読み取り、目的に応じて情報を選択・活用する能力の育成や、コミュニケーション能力など、情報化社会に参画するための能力や態度の育成が求められている。そのためには、子供たちが自分の思いや願いを追究することができる基礎的な情報活用能力の育成や課題解決能力の育成、コンピュータなどの情報機器を目的に応じて活用できる資質や能力を身に付けることが大切である。育成にあたっては、情報モラルや個人情報に対するセキュリティ−対策なども重要な課題となってくる。また、学校が保護者や地域の信頼に応え、学校と家庭・地域社会の三者が、互いに連携・協力していくことも重要である。連携・協力にあたって学校は、教育活動をはじめ様々な学校運営について積極的に情報を公開することや、地域からの情報を学校教育に生かすことが求められる。
  そこで、校長のリーダーシップのもと、情報の適切な活用を推進するための具体的方策について明らかにする。

 
 情報活用能力や情報モラルを高める教育活動の推進
 情報化社会の進展に伴い、自らの学習課題や目的に応じて情報を収集し、多様な情報の中から必要な情報を主体的に選択、創造し、発信するなど、情報を適切に活用する能力や、目的に応じて情報機器を活用する能力の育成が重視されている。その際、情報の受け手の状況を踏まえた情報発信ができる能力を養う必要がある。自己を抑制し、他者を思いやる心や責任感、他者との共生など、情報教育の場だけでなく日常的にも情報モラルの高揚を図ることが大切である。
 このように情報活用能力の育成や情報モラルの高揚のために、校長に求められる指導性について究明する。

 教育環境の整備やホームページの運用による 情報化の推進
  情報化社会に生きる子供たちを育成するために、先を見通したPC教室機能の充実や校内LANの整備、ネットワーク化などハード面をはじめソフト面における環境整備は極めて重要である。
 また、これからの学校は、保護者や地域の人々に対し積極的に学校運営状況を公開する必要がある。その有効手段の一つに学校ホームページがある。学校ホームページは、学校と保護者・地域とが相互に交流することができ、その活用方法によっては、学校理解と信頼を高めることができる。
 このように情報化の整備を推進するために、校長に求められる指導性について究明する。
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