<発表概要>
各校の自主性・自立性の確立による特色ある学校づくりが進められている今日、学校評価は学校や地域社会の実態に応じた適切なものでなくてはならない。本市校長会ではこれまでも、各校における学校評価の現状を調査・分析し、その成果や課題を各校の学校評価の実施や学校改善に役立ててきたが、学校評価の実施にあたっては、評価項目や評価方法それ自体が学校の特色となることから、多様で多角的な視点から発想豊かな評価が行われる必要がある。
本市で各校に先がけて佃小学校が取り組んでいる学校評価のシステム化は、内部評価(自己評価)と外部評価(他者評価)の結果を公表・説明することにより、教育成果や課題を家庭や地域社会と共有し学校運営への参画を促すものである。さらに、評価内容や項目を見直したり学校評価を組織的・継続的なものにしたりすることにより、学校教育の活性化と充実・発展をねらうものである。また、学校評価をシステム化する過程は、校長の強いリーダーシップ・指導性や力量が問われる場でもある。
本研究は、平成15年度から佃小学校が取り組んできた「学校評価システム」構築の実践から、学校評価作成にあたっての校長の指導性を探るものである。
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