めまぐるしく社会が変貌する中,教育環境も大きく変化し,子供たちは自分の将来に夢や目標をもちにくくなっている。また,家庭や地域の教育力の低下や価値観の多様化などにより,子供たちの規範意識にも影響が及び,様々な問題も生じ始めている。こうした状況から,教育にかける期待はかつてないほど大きくかつ重要となってきていると考える。
義務教育に関する制度の見直し,教育内容の改善,教員の資質向上など多くのことが教育改革として進行している今,学校は自らの創意工夫により,子供の夢や目標を育む学校経営を推し進めることが強く求められている。
子供は,体験を通して深めることが出来る様々なかかわり合いの中で,夢を育むことができる。そして,自分の描いた夢に向かって確かな目標をもつことにより,意欲をもって学びに向かうことができるのである。学ぶ意欲を強くもつ子供は,確かな学力と豊かな心を身に付け,自立して力強く生きていく子供,即ち「人間力」を身に付けた子供に育っていくことができると考える。
校長は,夢や目標に向かって意欲的に学び,力強く生きぬく子供を育てるために,子供の思いに耳を傾け,保護者の願いや地域の要請を受け止めながら,創意ある学校経営や活力のある学校経営を推進しなければならない。
本分科会では,子供が夢や目標に向かって意欲的に学ぶことが出来る創意ある学校経営や活力のある学校経営について校長の描く明確なビジョンや具体的な方策を明らかにする。
|