◇第2分科会 BC◇
第2分科会 第2分科会 教育課程
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研究課題
かかわり合いを深めながら学ぶ教育課程の編成
分科会の趣旨
研究の視点
各学校ではこれまで,知識・技能の定着と学習意欲や思考力,判断力,表現力,よりよく問題を解決する力など確かな学力の向上に努めてきた。子供に確かな学力を身に付けさせることは学校の本来果たすべき使命であり,多様な学習形態による授業改善を進め,保護者や地域の信頼に応えていくことは,重要な課題でもある。
21世紀を生きぬいていくこれからの子供を考えたとき,価値観が多様化し,激しく変化する時代にあっては,自ら学び自ら考える力などの生きる力を育成するため,確かな学力を身に付けることが不可欠である。
一方,子供たちを取り巻く環境は,人間関係の希薄化や,かかわり合い,豊かな体験等の不足により,倫理観が欠如し,コミュニケーション能力が低下するとともに,思いやりや人間尊重の心等が不足した状況になっている。その結果,人間としての在り方や生き方を十分学べていない子供が多くなっている。
このような状況を考えたとき,学校では,教育の普遍性を大切にし,自然や社会,人,文化との積極的なかかわり合いを通して,自分や他の人を豊かにすることのできる子供を育てていかなければならない。
本分科会では,かかわり合いを深めながら学ぶことにより,互いのよさを生かしながら豊かな知恵を育んだり,学ぶことの喜びや楽しさが実感できたりする教育課程はどうあればよいのかについて,校長の描く明確なビジョンや具体的な方策を明らかにする。
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かかわり合いを深めながら,豊かな知恵を育む教育課程の編成
未来への夢や目標を抱き,創造的で活力に満ちた豊かな国と社会をつくり,世界の中で信頼される日本人を育てることと共に,社会の中で自立し,役割と責任を果たしながら,自分らしい生き方を追求する個人を育成することが強く求められている。
そのためには,自然や社会,人,文化とかかわり合いをもち,文化や人の知恵に触れることにより,人に受け入れられ,社会に受け入れられる考え方のできる子供を育てていかなければならない。
かかわり合いを深めながら,豊かな知恵を育むことのできる子供を育てていくため,教育課程の編成における校長の役割・指導性を究明する。
2
学ぶ意欲を高め,確かな学力を育成する教育課程の編成
子供が主体的に学ぼうとする意欲を高めるには,学ぶ楽しさや意義が実感できる,分かる授業・できる授業に心がける必要がある。また,確かな学力を育成するためには,その前提として基礎的・基本的な内容の定着を図ることが欠かせない。
そのために,多くの学校では,習熟の程度に応じた指導や子供の興味・関心等に応じた課題学習,補充・発展的な学習などの工夫も行われている。
学ぶ意欲を高め,確かな学力を育成するためにこれまでの実践を評価し,よりよい教育課程の編成における校長の役割・指導性を究明する。