今日,児童に知識や技能に加え,学ぶ意欲や,自分で課題を見つけ,自ら学び,主体的に判断し,行動し,問題を解決する資質や能力などの確かな学力の育成をよりー層徹底することが求められている。
また,家庭や地域の教育力の低下,いじめ,不登校といったさまざまな教育課題の解決と教育改革に向けて,教職員の意識改革と指導力の向上を図る必要がある。
教職員の資質向上にとって研修の大切さは言うまでもない。各学校では,教職員の資質・能力を高めることの必要性から,校内研修体制を見直し,教職員が自己の能力を向上させることのできる場や機会を作り出すことに努めている。
さらに今日では,教職員の意識改革や学校の活性化,資質・能力の向上を目指して行われている評価システムも全国に広がっている。
こうした要請に対応するために,質の高い教育を提供し,教育の担い手である教職員の意識改革を図り,資質・能力を高めるためにはどのような研修を進めていけばよいのか。また,分かる授業・できる授業を行うことのできる教師を育て,指導力向上を図るためには,どのような研修を進めていけばよいのかについて,校長の描く明確なビジョンや具体的な方策を明らかにする。 |
教職員一人一人の資質・能力を高めていくためには,研究主任を中心に,校内研修体制を見直し,ベテラン教師から学ぶ機会や,教職員に自己の能力を向上させる場や機会を創り出していかなければならない。
また,現在,各都道府県で行われている自己申告と業績評価を柱とした教職員評価制度を生かし,教職員の能力開発や学校組織の活性化を図っていく必要がある。
教職員の意識改革を図り,資質・能力を高めるための研修の推進について,校長の役割・指導性を究明する。
学力低下問題をはじめ,不登校,いじめ,児童虐待や安全確保など解決を図らなければならない課題が数多くある。
子供にかかわる様々な課題を解決し,なおかつ,創造的な教育を進めていくのは学校現場であり,一人一人の教職員である。校長は,教師―人一人の能力,意欲,実践を的確につかみ,適切な指導と助言を行い,学校経営に生かしていかなければならない。
教師の指導力向上を図る研修の推進に向けて校長の役割・指導性を究明する。
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