国際化,情報化などが,一層進展する変化の激しい時代の中で,学校においては,これらの変化に的確かつ敏速に対応する教育の必要性が高まっている。
これからの学校教育では,世界の人々とかかわり合いを深めながら国際社会を生きぬくという視点に立ち,子供たちが,国際的視野を広げ,国際理解を深めていく教育を一層充実していくことが重要である。そのためには,子供たちが,まず,日本の文化や伝統のよさに気づいたり誇りをもったりするとともに,広い視野をもって他の国の異なる文化を理解することが大切である。そして,異なる文化をもった人々とかかわり合いを深めながら共に生きていく資質や能力の育成を図っていかなければならない。
さらに,国際社会において,国際的な理解と協調を図るためには,相手の立場を尊重しつつ自分の考えや意志を表現できる基礎的な力を育成する必要がある。小学校においても,英語に親しむ体験活動を大事にした英語活動を試行するなど,基礎的な外国語能力や表現力等のコミュニケーション能力を育てる教育が始まっている。
本分科会では,各教科・道徳・特別活動や総合的な学習の時間など,学校の教育活動全体の中で,国際・共生社会において,かかわり合いを深めながら生きていく国際理解教育の推進について,校長の描く明確なビジョンや具体的な方策を明らかにする。
|