21世紀を迎え、これからの日本と世界は様々な面でこれまで以上に激しい変化に直面することが予想される。このような中でこれからの社会を担う子供たちに、ゆとりの中で自ら学び自ら考える力などの「生きる力」をはぐくむことが求められている。
そのため各学校は、新しい教育課程の理念・趣旨を踏まえ、地域や学校の実態及び子供の心身の発達段階や特性を十分考慮し、創意工夫を生かした特色ある教育課程の編成と実施に努めなければならない。また、学校の教育活動を進めるに当たっては、ゆとりある教育活動を展開する中で基礎・基本の定着を図り、個性を生かす教育を充実することが重要になる。
基礎・基本の定着を図ることについては、新しい学習指導要領の全面実施のもと、小人数指導、習熟度別指導などの個に応じたきめ細かな指導を実施し、その実現に向けて様々な取組が行われている。今後においては、基礎・基本の内容が、子供たちにいかに定着しているかを見るための評価の充実も課題となっている。
新しい学習指導要領に基づく教育課程における教育活動が1年を経過した今、子供たちの学習状況や教育課程の実施状況を見直し、さらに改善を図る必要がある。そこで、基礎・基本の定着を図り、「確かな力」を育てることを主眼とした教育課程の編成と実施、評価改善に果たすべき校長の役割と指導性を明らかにする。
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