21世紀を展望した我が国の教育について論議された各種の教育審議会からの答申に基づく教育課程が全面実施となり、1年が経過した。今次改訂の学習指導要領のねらいには、時代を超えて変わらないものと、社会の変化に対応して見直していくものを十分に見極めながら、「ゆとりの中で生きる力」をはぐくむ教育の重要性が示されている。そのためには、新しい発想での学校経営の在り方が課題となっている。
教育課程の編成に当たっては、「確かな力」と「豊かな心」をはぐくむために、各学校が創意工夫を生かし特色ある学校づくりを進めることが求められている。「教育は人なり」といわれる。校長が意図する学校づくりは、毎日子供に向き合い、指導に当たる教職員の意識の変革なくしては成し得ないことである。
そのために、指導に当たる教職員には教育改革の理念や学校課題を主体的に受け止め、理解し、学校教育の改善に積極的にかかわっていこうとする意識改革が大切である。そして、さらに教育の成果を上げるためには、資質・能力・力量など教師としての専門性を高める研修と子供の人間形成にたずさわる教職員の人間性を高める研修が課題である。
そこで、教職負の人間性と専門性を向上させる研修の充実に向けた取組にかかわる校長の在り方を明らかにする。 |
社会の激しい変化の中で、新しい発想での学校の改革が課題となっている。
そのためには、教育改革の理念を踏まえ、学校教育の課題を主体的にとらえ、積極的にかかわっていこうとする教職員の意識改革が求められる。さらに、教職員は子供の人間形成にたずさわることから、豊かな人間性と専門性を高めることも必要とされ、そのための研修の充実が求められている。 |