今日の社会環境・生活環境の変化は、人々の生活様式にも大きな影響をもたらしている。とりわけ子供たちの心身への影響は大きく、体力や運動能力の低下をはじめ、ストレスや肥満傾向の増加など、さまざまな健康問題を引き起こしている。また、家庭生活の電化やコンピュータ化交通機関の発達などに伴い、日常生活が便利になる反面、子供たちが思わぬ危険に遭遇するなど安全について新たな問題が生じている。
こうした状況の中で、子供たち一人一人の健康・安全について関心を高め、その価値を認識させるとともに、自らの健康を適切に管理し改善する能力や、危険予知・事故防止等安全に関する能力を培うことは重要な課題である。
また、健康・安全教育は、学校教育ばかりでなく、家庭や地域社会との連携が必要である。自らの命は自ら守るという視点での防犯に関する教育の啓発を図りながら、家庭や地域社会では何ができるのか、また、何をなすべきかを明らかにしながら、三者が一体となった健康・安全教育について、学校としての働きかけを具体化することが必要である。
これからの国際社会や人類の知的資産の拡大に寄与する子供たちが、今後予想される困難に際し自ら立ち向かっていく知力と体力をもち、たくましく生きぬいていくことを目指す健康・安全教育の推進と校長の在り方を究明する。 |
変化の激しいこれからの社会を、知力と体力を充実しながら、力強く立ち向かっていくことのできる子供を育成する学校の在り方が問われている。そして、家庭・地域社会・関係機関等との連携を図りながら、組織的、計画的、継続的に健康・安全教育を推進していく教育活動の在り方が求められている。 |