TOP全国大会第55回宮城大会第10分科会 環境教育
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第10分科会 

環 境 教 育
 研究課題
自然を大切にする心と実践力を育てる環境教育と校長の在り方

分科会の趣旨
研究の視点
 科学技術の驚異的な進歩による経済活動の拡大や人口増がもたらす環境破壊は、環境が本来もっている復元能力をはるかに超えている。地球温暖化をはじめ、オゾン層の破壊、砂漠化酸性雨問題などの地球型の問題ばかりでなく、身の回りで見られる大気汚染、水質汚濁、ごみ処理などの問題は、世界的な規模で進展しつつあり、今や人類の生活を脅かすまでに至っている。
 そこで、私たちはこのような現実をはっきりと認識し、子供の発達段階に合わせて人間と環境とのかかわりについて考えさせることが大切である。その対応には、地球的な視野で考え、身近な問題から解決に向けて実践的に取り組むことが重要な課題となっている。
 そのために、先ず地域的な自然,歴史、伝統など身近な体験活動を通して環境に関心をもつとともに、人間と環境とのかかわりについて理解を深め、環境や生活についての正しい知識や考え方を身に付けた子供の育成に努めなければならない。さらに、自然と共生するための環境保全への実践的な態度を身に付けさせるとともに、ごみ分別やリサイクル手法など身近なところから環境問題に向けた具体的な行動をとり、積枢的に取り組んでいく児童を育成することが必要である。
 こうした考えをもとに、自然を大切にする心と環境保全のために主体的にかかわり実践する態度や資質・能力を育てる環境教育を学校全体として推進していく上での校長の在り方を明らかにする。
 人間と環境とのかかわりはゴミ問題など極めて身近な問題から地球規模の問題にまで発展している。小学校においては、先ず身近な地域の自然,歴史、伝統などの体験を通して関心をもたせ、環境についての理解を深めさせながら、すべてのものに思いやりをもつ「豊かな心」を育成することが大切である。そのための環境教育の推進と校長の在り方を明らかにする。
(1)教科・領域等との関連を図った環境教育の推進
 環境保全やよりよい環境を創造しようという考えにたち、すべてのものに思いやりをもつ豊かな心の育成を図るために、各教科・道徳・特別活動・総合的な学習の時間との関連を図った環境教育推進と教職員の指導体制づくりに校長の果たす役割と指導性について明らかにする。
(2)人間と環境について学ぶ実践的活動の充実
 環境は、子供の生活と密接な関係にあることから、身近な地域の自然,歴史、伝統に関連する体験的な活動を重視するとともに、環境問題に積極的に取り組む行政企業,地域等との連携を図りながら問題解決的な学習や主体的な活動を推進することが大切である。自然と共生する資質や能力・態度を養う実践的活動の推進にあたって校長の果たす役割と指導性を明らかにする。
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