安西 祐一郎 (慶應義塾長)
寺崎 千秋 (全国連合小学校長会長)
司会・松本多加志 (全国連合小学校長会広報部長)
小・中・高・大学の一貫教育の推進に携わるとともに、「問題解決者としての人間像」を心理学的に研究されている慶應義塾長・安西祐一郎氏と、全連小・寺崎千秋会長に、21世紀に生きる子供たちに、どのような資質・能力を期待しているか、そして、小学校教育への期待、などについてご意見をお聞かせいただき、これからの小学校教育のあるべき姿を考える契機となることを願い、この対談を企画した。この対談が、教育改革を目指す全国2万2千余の小学校長に夢と希望と勇気を、併せて明日からの学校経営推進のための精神的な支えとなることを願って。
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左から松本広報部長、寺崎会長、慶應義塾長(於・慶應義塾)
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松本(司会) 本日は、新春にあたり、慶應義塾長でいらっしゃる安西祐一郎先生
と私ども寺崎千秋会長の対談を通しまして、お二人の人となりを紹介させていただき ますとともに、それに併せまして、現在の学校教育に様々な課題あるいは改革の波が
あり、また、「フリーター」や「ニート」、それからIT革命といわれるように変化 の激しい状況の中にありまして、21世紀の国際化社会の中で日本人として主体的に
生きていくであろう現在の子供たちに、どのような資質や能力を身に付けさせていか なければならないのか、そのためには小学校教育はいかにあるべきか、などを主な話
題としてお話しいただきたいと思います。
特に安西先生におかれましては、問題解決にかかわる学習の在り方などについて研 究を実践されており、「人としての生き方・在り方」についての造詣が深いものと察
しております。
そこで、「生きること」、広い意味で「人生」を問題と見たてまして、「確かな目 標をもち、夢をかなえるべき取組みの在り方」について、そして、「これからの小学
校教育のあるべき姿」や「小学校への期待」などについてご示唆いただき、小学校教 育に携わる私ども校長の考えを明確にする契機とさせていただくとともに、2万2千
余人の会員に夢と希望を与え、明日からの学校経営を推進する勇気づけとなる安西塾 長のお言葉を期待しております。よろしくお願いいたします。
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