TOP全国大会第55回宮城大会第4分科会 (1)
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第4分科会<研究課題>深い児童理解で豊かにかかわり、心を通わせ合う生徒指導と校長の在り方
研究発表 
豊かな心、たくましく生きる力育む生徒指導の在り方
不登校問題解消への取り組みをとおして
山形県米沢市立三沢西部小学校 渡部和雄
T 趣   旨  

 (2) 不登校児童皆無の学校経営について、生徒指導の三機能をどのように生かしているか探り自校の経営に生かす。    
 (3) 全教職員を対象とした不登校克服に関する研修会を計画し、教職員の指導力の向上を図り課題を克服する。
2 研究の方法  
 (1) 不登校(傾向)児童の実態と主たる要因及び学校の対応等の調査・分析       (2) 登校が復帰できた事例の調査・分析  (3) 不登校児のいない学校経営の調査・分析  
 (4) 他校の実践、研修会等後の新たなアプローチによる好転した事例の調査分析       (5) 専門機関との連携・研修会の開催と指導技術の向上
3 研究の内容と考察  
 (1) アンケート調査
@ 調査T不登校(傾向)の実態調査より

1、 完全不登校は中学年以上に多く、30日以上欠席は 高学年に多い。
2、 完全不登校の始まりは入門期の1年時に多い。  30日以上の欠席は前の学年より始まる傾向が見られる。
3、 不登校傾向の増加は中学年より始まる傾向にある。
4、 完全不登校に陥った要因は「家庭生活での影響」「本
5、 完全不登校に陥った主たる要因を特定できない程因数が多い。(最多で6この要因)
6、 不登校傾向児童について欠席の要因が増え始める傾向を見せ始めると、不登校に陥る危険性がある。
7、 不登校(傾向)児への対応は、学校独自の指導が約半数を占めているが、本人や親の意向により学校 の手が掛けられていないと思われる子が数名いる。
8、 通っている専門機関は「ガイダンス教室」が最も多いが、完全不登校・不登校で在家庭の子が相当数おり何らかの手立てが必要である。

  子ども達を取り巻く社会環境は目まぐるしく変貌し、子どものみならず大人にとっても、対応や順応が大変難しい時代になっている。
 教育は常に不易なるものと流行するものを見据えて、人間としての真善美を探求できる人間の育成に当たらなければならない。学校は世の教育機能の中核であって、その中心的役割を果たしていることは言うまでもない。小学校教育は最初の教育機関として極めて重要な位置にあり、人間教育の基礎を担っているところである。
 また、今日青少年の問題行動や価値観等が大変憂慮されているが、その問題の根底にある幼児期の教育や家庭生活の在り方が、最近になって真剣に問われるようになった。
 小学校時期の教育はそういう意味からも親や子どもにとって、大変重要な位置を占めていることになる。
 本市の教育課題は、学力向上をはじめ、体力向上、規範意識・倫理観の醸成を基盤とした諸課題が山積しているが、本市の実情として、とりわけ不登校問題が喫緊の課題となっている。
 本市教育委員会では、全市的な取り組みとして、14年 度市民各層から対策委員を要請し、不登校対策委員会を立 ち上げた。本市校長会も、生徒指導研究部会の重要課題と して不登校解消・予防策としての学校経営の在り方と豊か な心・逞しく生きる力を育む学校経営の在り方、とりわけ 生徒指導機能の在り方について、究明することにした。
 本研究発表は、不登校問題について市全体としての実態の把握や、対応策の研究と各学校の対応及び、不登校問題解消に関わる指導・対応という切り口から本研究部会の研究課題に迫ろうとするものである。

U 研究の概要

1 研究のねらい  
 (1)各校の不登校(傾向)児童の実態把握と登校を復帰させた優れた実践を集約し、それを自校の指導実践に生かし 課題の解決に資す。
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