TOP全国大会第55回宮城大会第5分科会 (4)
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第5分科会 <研究課題>共に生きる心をもち、すべての人の人権を尊重する人権教育と校長の在り方
研究発表:「自他の違いを認め合い、共によりよく生きようとする子どもの育成と校長の在り方」

福島県金山町立金山小学校  物江 伸夫

  (3) 特殊学級との関わりを中心とした人権教育の充実のための助言・支援をする。
4   実践の反省
  (1) 職員、保護者の人権認識が高まってきている
  (2) 学校生活全体に、互いの違いを理解し、思いやりの心を持って行動しようとする姿が多くなっている。
  (3) 全職員が、どの子どもに対しても特性に応じた個を大事にする指導に積極的に取り組むようになってきている。
B 豊かな心を育てる体験活動 
 
資料5
 実践のねらい
   福島県人権擁護委員連合会の「人権の花」運動を学校全体で取り組むことを通して情操を豊かにし、「人権」を理解する児童の育成を図る。
 実践内容
  (1) 運動の趣旨の理解
  (2) 種まき、移植、世話の一連の栽培活動
  (3) 実践活動の状況や結果の啓発活動
 校長としての関わり
  (1) 運動の趣旨について、職員への理解を図る。
  (2) 栽培活動時の指導助言(栽培手引き書、図鑑の紹介)と交流
  (3) 活動の広報(学校便りの発行、各集会での講話)
 実践の反省
  (1) 職員、児童及び保護者の「人権」に関する認識を高めることができた。
  (2)  「花の生長の様子」から、成長の違いや世話の仕方を個々の花に応じてしなければならないことなどに気づき、花を愛おしむ心(生命尊重)が育ってきている。
  (3)  学校における人権教育のあり方について職員の認識を高めることができた。


V まとめ

 人権教育のねらいを「人権意識を高める教育活動」とおさえ、本地区の人権教育の推進における校長の関わりについて研究をすすめてきた。
 人権は、生きているすべての人に認められているものであり、社会に生きる人の数だけ人権が存在していることになる。人権教育の推進は、学校教育の範疇だけに限らない課題であり、校内及び校外に向けた積極的な校長のリーダーシップによるはたらきかけが必要となる。今年度の研究であきらかになったことは下記のとおりである。
 実践から明らかになったこと
  (1) アンケート調査結果より 
 地区内における人権教育の課題と課題解決のための視点が明確になってきた。
 
@
意図的・計画的な人権教育の推進
 
A
職員、保護者の人権教育への意識の高揚
 
B
人権教育の充実と拡充
  (2) 具体的な実践より
 
@
「人権教育」の定義をより深く理解することができ、人権教育のすすめ方が明らかになり、実践に向けての方向性が確認できた。
 
A
人権教育の推進は、校長のリーダーシップによるところが大であり、積極的な研修に基づいた具体的・計画的な取り組みがみられてきた。
 
ア 教育目標の見直し
イ 人権教育全体計画の作成等人権を意識した教育課程編成の推進 
 
B
各学校・地域の実態に応じた人権教育の取り組みが推進されてきている。
    ア 特殊学級の取り組み
イ 社会福祉施設訪問
ウ 少人数を生かした指導の充実
エ 交流活動等

2 今後の課題
  (1)  校長自身が、人権教育への認識を高める研修や自己変革への努力を一層進める。
 
(2)
 「人権尊重」を核とした学校経営への具体的な方針を提示する等リーダーシップを発揮する。
 
学校経営の方針、教育目標
 
教育課程の編成(個のよさや可能性を生かす)
 
人権教育の全体計画
 
(3)
 自他の違いを認め合い、共によりよく生きようとする豊かな心を育てるために、すべての教育活動との連携を図った、特色ある実践活動の推進を図る。
 
(4)
 保護者、地域との連携を図り、学校・家庭・地域が一体となった実践を推進する。
   
 
 
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