(2)研修組織図
3. 研究実践 −今までの取り組みから−
[1年 単元名 あきとなかよし]
「こんなものみつけたよ」とくらしの中や校内で見つけたものを通して今までの様子との違いを感じ取り、この時期の自然と向き合い、「秋」の美しさや素晴らしさを意識するよう支援することで「秋」を味わい、楽しめるようにした。
そして、どんぐりやまつぼっくりを使って、老人会の方たちに教えてもらいながら一緒にやじろべえやネックレスを作ることを考えた。自分たちが作ったおもちゃや飾り物をみんなで遊べる物へと広げて、交流へと発展させた。
「子ども大会」では、教えてもらった老人会の方だけでなく、保育所の子どもたちも招待し、老人会の方から感じ取った優しさや素晴らしさを伝える新しい交流として発展させると同時に、自分たちの活動をみてもらうことで自信を持つことができたようである。
[2年 単元名 やさいをそだてよう]
野菜に関心を持ち、自分が育てたい野菜を決めて、育て方を調べたり、育てるための計画を立てたりして、野菜の栽培観察を続けた。野菜を育てて行くなかで自分たちの知りたいことを発表し、友達と交流し合った。そして、育てた野菜を家庭に持ち帰り、家族と一緒に調理して食べて収穫の喜びを味わった。
野菜を育てることを通して、野菜を育てることの楽しさやおもしろさを感じるとともに、収穫するまでの努力苦労を味わうことができた。その収穫した野菜を家に持ち帰り、献立を考え、家族と一緒に調理して、一緒に食べて、感想を家族に書いてもらった。
食事調べや調理することで家族の協力を求め、子どもを通して「食べる」ことに関心を持つこと、食生活を子どもとともに見直していくきっかけとなった。
[3年 単元名 おかし大研究]
おやつは、子どもの生活に密着したもので、興味や関心を持ちやすい。そして、おやつは、子どもの健康、その味、おまけなど時代による変化がよくわかり、比べたり考えたりしやすい素材である。
家の人の買い物から自分の買い物へとつなげて、自分の買い物の中の一つであるおやつについて、よりいっそうの興味が持てるように考えた。家の人の買い物で、1週間分の買い物調べをした。その結果、圧倒的に食料品が多いということがよく分かった。
|
さらに、秋の遠足のおやつについて栄養士の先生から着色料、賞味期限について話してもらい、買い物をするとき、給食を食べるときにも、そのことに気をつけるようになった。
また、昔調べをするなかで「昔、おじいちゃん、おばあちゃんが食べていたおやつはどんなものか」「昔のおやつは今でもあるのか」ということに課題を発展させていった。そして、お父さん、お母さんが食べていたおやつについて考えた。すると、おじいちゃん、おばあちゃんのおやつと自分たちが食べているおやつが交じっていることを知り、おやつの変化に気づいていった。同時に、「このおやつは体にいいのかな・・・」などの疑問を持ったようである。その疑問をもとに自分たちが食べている「食べ物」に目を向けていきたい。
[4年生 単元名 エコエコきらり大作戦]
社会科「わたしたちの健康で安全なくらしをささえてくれる人々」の学習で、学校や家庭のゴミを調べることから、ゴミ処理の仕事が人々の願いを生かしながら、市役所を中心に進められていることやこの仕事に携わっている人々の計画的な工夫、努力に気づくとともに、地域の人々の健康に役立っていることを学んだ。
また、適切なゴミ処理は、健康面だけでなく自然環境にとっても大切であることに気づき、自分たちも地域の一員として進んで協力する仕方を考えていった。さらに、自分たちの生活をもう一度振り返り、自分たちにできることはないかと学習課題を設定していった。
[5年生 単元名 わが町「石津」再発見]
自分たちの住んでいる「石津」という町。この町を子どもたちはどんなふうに思っているのだろうか。「石津といえば・・・」で学習がスタートした。
「海」「漁港」「元気」という言葉をもとに「石津の海へ行ってみよう」と石津漁港を見学した。「石津で魚がとれるんだ」というのが純粋な驚きだった。
石津漁港、漁船、石津の漁業から「魚」「漁師さん」「漁業」「漁法」「歴史」「魚を育てる」「魚の料理」等調べたい課題がでてきた。
店や地域の人たちへの聞き取り、漁師さん・魚屋さんなどのゲストティーチャーのお話、社会見学、そして調べたことの発表会を通して深めていった。
本単元の学習を通して、今まで生活をしてきたわが町「石津」をあらためて見直し、石津の町の素晴らしさ、良さを知り、石津の町に誇りを持って生きていってほしいと願っている。 |