TOP全国大会第55回宮城大会特別分科会 第2分散会(3)
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特別分科会<研究課題>父母や地域に信頼される学校づくりを推進する教育改革と校長の在り方
研究発表  学校・家庭・地域の協働化と校長の在り方
〜学校・家庭・地域の連携を通して〜
長野県 豊科町立豊科北小学校  松 村  淨
の授業の工夫が一層求められる。
 外部講師を招いての授業を行う場合は、あくまでも、教師が授業のねらいを明確にして行うよう指導している。
 今まで地域の方々を講師に迎え、授業を進めた実践の主なものは、下記の通りである。
 近代美術館の出前授業、キャンプ時における植物観察、理科実験、押し花指導、郷土料理、英会話、スキー教室、町長と子どもの懇談会、手作り切り絵を使った読み聞かせなどである。
 施設・設備利用としては、近代美術館見学、博物館見学、町内企業見学、福祉施設訪問など。
C 北小開放講座の設立
(14.5.)学校5日制に伴って、休日の過ごし方について保護者から不安の声があがった。家庭によっては、仕事の関係上、休日勤務(85家庭)があり、子どもだけを家庭に残していくことは不安である。どのような対応をすればよいかということであった。
 この課題に対応するために、地域の方々にご協力を呼びかけ、休日に指導者として講座を開設していただくことをお願いしたところ、下記の講座を開設することができた。
 ふれあいスポーツ、習字、紙飛行機、英会話、囲碁、絵画、登山、料理、自然観察、バイオリン
 全校で、130名程の子どもが参加していた。
 この他に、町内3小学校で、月一回の図書館開放を行っている。また、本校職員による、開放講座も8講座開くことができた。
 北小開放講座については、子どもたちが楽しみにしており、14年度の反省で15年度も是非講座を開いて欲しいとの要望もあったので、15年度も引き続き開設している。
D 「北小だより」の発行
校長室発行の学校だよりである。最初、保護者を対象としていたが、地域の方から、「地域にも北小だよりを配布して欲しい」との要望が教育委員会に寄せられたことから、地域にも配布するようになった。
 「北小だより」の内容は、時々の校長としての考えや子どもの具体の学びの姿を学校経営との関わりをつけながらの紹介を中心にしている。13年度赴任してから発行し続けている。現在104号発行。

(2) 学校←→家庭との関わりの中で
@ PTA活動の見直し
 (13.4.)PTA会長から、「学校5日制が
始まるが、今後、PTAとしてどのような活動をしていけばよいか、また、PTA活動がややもすると、母親中心の活動になっている。父親も参加するPTAにしたいので、『父ちゃんの会』をつくり活動していきたい。どんな活動が考えられるか。」との相談を受ける。
 PTA活動がややもすると、学校の願いを受け入れて、学校では対応しきれない、環境整備などを下請け的な活動に終始している現状を考えるとPTAが新たな発想で活動を試みようとする姿勢に、共感を覚えた。
 相談の際、下記のPTA活動への願いを伝えた。
学校5日制の意義を踏まえ、「わが子、地域
の子どもがどんな子どもに育ってほしいのか」という子育ての願いに立って、どのような活動がよいのか、発想を豊かにして考えていく必要がある。
今の子どもたちに求めたいものは、豊かな心である。ただ、面白い、楽しいといった短絡的な活動に終わらせることなく、この豊かな大地、美しい自然環境、この町のキャッチフレーズにもあるように、「水と光と緑輝く町とよしな」に寄せて、心潤う、豊かな心を培う活動を生みだしてほしい。
PTA活動は、子育ての視点から、子どもだけでなく、保護者自身も「学びの場」「楽しむ場」「育ちの場」であると位置づけたい。
相談の中で、「常念岳を背景に、さわやかな五月の風をいっぱい飲み込んで泳ぐ鯉のぼりは、子どもたちにとって感動的であると思うが」と助言する。

A 鯉のぼり揚げ
(13.4.29)「母親任せになりがちな子育てや地域活動に、父親も積極的に参画しよう」と「父ちゃんの会」が中心になって、校庭に70余本の
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