TOP全国大会第55回宮城大会第2分科会 第1分散会(1)
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第2分科会 〈研究課題〉豊かな人間性をはぐくむ教育課程の編成と校長の役割
研究発表
「生きる力」をはぐくむ教育課程の編成・実施・評価と校長のあり方
−子どもの確かな学びを実現する総合的な学習の時間の確立と校長の役割−
北海道 長万部町立長万部小学校  鈴木祐司
2 実践研究の方向
(1)  渡島小中校長会の基本方針
   −省略−
(2)  研究主題 夢と希望をはぐくみ、未来を拓く子どもを育てる渡島小中学校教育の推進
−職責と指導性を明確にし、新しい学校を創造する校長の役割り−
(3)  研究の計画(平成14年度より3カ年計画)
[1]  研究部:(全国・全道研究大会に向けて)
  第1年次:情報教育
  第2年次:教育課程・道徳教育
  第3年次:学校評議員制
[2]  ブロック研究:
  ・教育課程にかかわる研究
  ・生徒指導:心の教育にかかわる研究
  ・開かれた学校にかかわる研究
  ・教職員の資質向上にかかわる研究
   以上4課題を4ブロックで研究する。
(4)  本提言の主題
「生きる力」をはぐくむ教育課程の編成・実施・評価と校長のあり方
−子どもの確かな学びを実現する総合的な学習の時間の確立と校長の役割−
(5)  研究の視点
1  創意と調和のとれた教育課程の充実
2  生きる力を育てる指導計画の充実
3  より効果的な学校支援体制の整備・充実
(6) アンケート調査から
 管内各小学校(73校)のアンケートをもとに、研究の視点を明らかにした。その結果総合的な学習の時間については、移行期の取組と平成14年度の取組によって、円滑な実施ができたと思われるが、いくつかの課題も指摘することができる。
○視点1
 いずれの学校も、地域の特色を生かした創意に満ちた教育課程の編成に取り組んでいるが、「自校としての目標や内容等(学校としての基準)」が明確ではないことが理解できる。したがって、総合的な学習の時間のねらいや学習活動を明確にし、目標や内容に系統性をもたせたり、計画的・継続的に評価を実施することによって、生きる力を育てる指導計画が充実するのであろう。
○視点2:
 子どもの実態を踏まえ、指導計画に基づいて学習活動を展開しているが、個に応じた学習課題の設定や学習活動の工夫が不十分であることが理解できる。したがって、子ど
もの学習歴を把握し、単元開発やきめ細かな指導を推進することによって、子どもが学び方や者の考え方を身につけ、主体的・創造的に取り組む力を育成することができるであろう。
○視点3
 総合的な学習の時間の推進に当たっては、学びの対象が大きく広がることから、家庭・地域をはじめ公的な機関・施設、事業所などの連携協力を必要がある。各学校では、すでに連携を深める様々な取組を継続しているが、より効果的な学校支援体制の充実を図ることによって、子どもの学びが充実できるであろう。
 この他にも、各学校の課題を挙げると、
教科学習との関連
指導する教師の側の課題(授業構想力の欠如や指導展開 能力の不足)
子どもの興味関心と学習課題のずれ
小中学校、高等学校の総合的学習の時間とのかねあい
保護者への説明責任
など、様々な面からの指摘がある。
 以下、3つの視点に迫る実践を紹介し、校長としてどのような指導性を発揮し、総合的な学習の時間の改善に努めたかを明らかにする。
3 実践から
(1)視点1:創意と調和のとれた教育課程の充実
[1] 学校の課題・子どもの実態
 総合的な学習の時間のねらいとめざす子ども像の姿が明確でなく、教科等の関連が希薄になっている。
 総合的な学習の時間で育てる資質・能力の具体化、焦点化の考え方が教職員全体に浸透せず、子どもにとって価値ある活動となっていない。
 子どもの活動は活発に行われているが、学習としての深まりに欠ける。
[2] 課題解決のための校長のかかわり
 教育課程編成・実施・評価から
・子どもを中心に据えて、作成した評価規準を考えることを通して、総合的な学習の目標や内容、それに基づく評価の観点や単元の評価規準までの整合性を見直すことで、自校の子どものめざす姿を明らかにさせた。
・「活動」を「学習」へと高めていくために、教師はどのように子どもとかかわっていかなければならないかを 授業を通し明らかにした。
 教師の力量を高めていくために
・先進校の資料収集、各種研究会・研修会への積極的参加と研究内容の環流
・道、管内、町村研究指定校との実践交流
[3] 課題解決のための実践 −資料−
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