新教育課程のねらいは,ゆとりの中で自ら学び自ら考える力などの「生きる力」をはぐくむことにある。そのためには,各学校が,ゆとりある教育活動を展開する中で,基礎・基本の定着を図り,それをもとに「確かな力」を育てる特色ある教育課程の編成と実施に努めなければならない。
宮城県教育委員会では,平成11年度から「新教育課程研究・21世紀の学校づくりプロジェクト」として7校を指定し,平成14年度には,文科省より「学力向上フロンティアスクール」に9校の指定を受け,教育課程に関する先導的な取組を行っている。
各学校でも,「学力低下」が論議される中,基礎・基本の定着を図るために,教師の協力的な指導,繰り返しの指導など指導体制や指導方法の工夫,そして評価方法の改善などさまざまな取組が行われている。
新教育課程実施1年を経過した今,子供の学習状況を評価し,指導と評価の一体化を図るとともに,教育課程の編成・実施状況を自己点検し,さらに改善を図る必要がある。
そこで,本研究では,基礎・基本の定着を図り「確かな力」を育てるための教育課程や評価の現状と推進上の課題を明らかにし,教育課程の改善に校長としてどのような役割と指導性を発揮すればよいかを,仙台教育事務所管内校長71名のアンケート調査や実践事例を通して探ろうとしたものである。
1 研究の計画
(1) 第1年次(平成14年度)
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教育課程の編成・実施,評価の現状と推進上の課題把握(アンケート調査) |
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課題解決のための実践事例の収集 |
(2) 第2年次(平成15年度)
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教育課程改善に果たす校長の役割と指導性を考察 |
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研究のまとめ |
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