コンピュータの進歩には凄まじいものがある。ほんの10年ぐらい前には,ポケコン(ポケットコンピュータ)といわれるものがあった。プログラムを自分で入力して使ったり,データの保存はカセットテープであった。その後,パーソナルコンピュータが出てきて,ワープロから乗り換える教員も出てきた。でも,値段が40〜50万円近くした。フロッピーも8インチのもの,5インチのものであった。しかし,今日のコンピュータは,処理速度も格段に速く,画像処理やインターネットもでき,ほとんどのことができるようになっている。
また,学校でも,コンピュータは,本町では,7年前に導入され,今年度から新しい機器に更新された。最新のOS(オペレーションシステム)のウインドウズXPが入り,ディスプレイも液晶になり,CD−R/RW、DVD−ROM,スキャナも購入され,素晴らしい環境が整った。そのほか,家庭でコンピュータをもっている子も多く,家で手軽にインターネットを楽しんでいる子もいる。そして,世の中では,コンピュータなしではどうにもならない環境になり,コンピュータを使えることが当たり前の社会になっている。
このような中で,子どもたちには,情報をうまく取捨選択できる力やコンピュータを自在に扱える力が必要とされてきている。子どもたちにこれらの力をつけさせるためにはどうしたらよいか。また,学校では情報教育やコンピュータ教育をどうしなければならないのかを,羽咋郡や本校の実態をふまえ,校長のリーダーシップも考慮して考えてみたい。
1 情報教育とコンピュータ教育
情報教育とコンピュータ教育は同じなのだろうか,違うのだろうか。よく考えると,違いが分かりにくい。コンピュータ教育とは,通常の授業にコンピュータ等を活用する授業形態を示し,コンピュータはあくまでも道具として扱われる。目的でなく手段なのである。ある本によると,コンピュータ教育は,学問を出発点とし,情報教育は,この世の中を出発点出発点としているとあった。その違いが二つの違いなのである。コンピュータ教育は,学問を出発点とした教科の内容を理解させるために行ってしているが,情報教育は,教科のための道具としてのコンピュータ活用を含むと同時に,情報その
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