TOP全国大会第55回宮城大会第10分科会 (2)
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第10分科会〈研究課題 自然環境を大切にする心と実践力を育てる環境教育と校長の在り方〉
研究発表:
環境に主体的・創造的にかかわる子どもの育成
〜川を中心とした学校間交流活動を通して〜
福島県 川俣町立山木屋小学校  二瓶洋允
(3) 地区校長会の取組みの全体構想
   地区校長会として、「交流」をキーワードにして、3年間の研究構想をもち、共通理解のもとに「環境教育」の実践にあたる。
 今年度は第1年次として、@各学校の環境教育全体計画の見直し、A学校間交流活動、B教師による学校間交流に重点を置いて取り組む。
  (全体構想図)



(4) 実践交流群
   3年間にわたり、2つの町内の学校を実践交流群に分け、「川を中心とした学校間交流活動」の推進を図り、「環境との共生(自然との共生、人との共生)」をねらいとした環境教育を実践する。



取組みの実際
(1) 環境教育全体計画の見直し
   校長会として、環境教育チェックリストの作成をし、2つの町内小学校11校にそれぞれの学校の環境教育の全体計画の見直しを促し、整備をすすめた。
@  環境教育全体計画チェックリストの作成
 県教育委員会や町教育委員会などの環境教育にかかわる重点を踏まえているか。
 教育目標具現の道筋が明確になっているか。
 共生・共存などの環境教育の目標が明示されているか。
 指導方針は、学校の実態を踏まえ、課題を実現するものとなっているか。
 児童の実態を環境教育の視点からとらえているか。
 学校がおかれている地域の自然環境、社会環境をとらえているか。
 家庭や地域、他機関や他校との連携が配慮されているか。
 環境教育指導の重点が明確に示されているか。
 環境教育で育てたい子ども像が明確に示されているか。
 発達段階ごとの子ども像及び指導内容が明確に示されているか。
 環境教育の指導の場が明示されているか。
 各教科・道徳、特別活動及び総合的な学習の時間等における指導内容やかかわりが明示されているか。
 全体計画を具現するための年間指導計画が作成されているか。
A 環境教育全体計画の整備
  チェックリストをもとに、各校の環境教育全体計画の見直しを図った。
  〔I小の例〕
環境教育計画
1 目標
(1)  環境に対して積極的にかかわり、環境を思いやったり、よりよくしていこうとしたりする関心・意欲を高め、環境と共に生きようとする態度を養う。
(※ 共生・共存)
(2) 環境とかかわり、それについて考えたり、解決したりする思考力や判断力、及び表現力などの能力を育成する。  〜 中略 〜
2 方針
(1) ・・・「環境及び環境問題に関心を持ち、環境に対する豊かな感受性・感性と識見を持つ」児童の育成に努める。
(2) ・・・低学年では、「触れる・親しむ」、中学年では、「見る・気付く」、高学年では「知る・考える」を発達段階に応じたねらいとし・・・。
〜 中略 〜(※ 発達段階ごとの子ども像)
(5) 同じ地区にある他の学校と環境問題や環境保全について積極的に交流しながら、広い視野に立って環境をとらえることができるようにする。
〜以下略〜 (※ 他校との連携、交流)
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