TOP全国大会第55回宮城大会第1分科会(1)
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第1分科会 〈研究課題〉 力強く未来を生きぬく人間を育てる学校経営と校長の在り方
研究発表 地域や学校の特性を生かした学校評価の在り方
    〜小・中・地域諸団体の連携を通して〜
島根県 大田市立池田小学校 南口 研司
I 趣   旨  
 大田市小学校長会ではこれらの願いの下,所属する16校の校長が一致協力して,地域や学校の特性を生かした学校評価活動の推進と校長の在り方について研究と実践を進めている。

II 研究の概要

1,研究の目標
 「確かな力」・「豊かな心」の育成を目指した経営改善を行う上で,各学校の特色や実態を踏まえた情報の開示・発信・交換及び連携を含む学校評価活動の在り方を探求する。

2,研究の方針

^ 大田市小学校長会の全会員で調査・研究を行う。
_ 16校を中学校区班ごとに4部会に分け,それぞれの班で相談の上,特色や実態に応じた研究を行う。
` 定期的に学校経営研究推進委員会を開き情報交換を行う。
a 各学校の特色を生かした実効性のある評価の在り方について研究開発を行う。

3,研究組織

4,研究の視点のとらえ方
 「確かな力」・「豊かな心」の育成を目指した経営改善を行う上で学校評価はどうあればよいか

 政治的・経済的な世界情勢の変動の下,産業の空洞化や長引く不況のため失業者問題と若者の就職難が顕著になっている。企業は合理化・リストラを余儀なくされ,大企業といえども絶対の安定性はなくなった。有名大学を卒業し,大企業に就職することが豊かな生活を保障するといったこれまでの社会構造の崩壊が始まっている。
 今求められているのは机上の知識の獲得を中心にした学力から,個性を生かして人生を切り拓いていくための実感を伴う学力や判断力等の確かな力への転換である。
 また,少子高齢化の進展によって活力と将来への明るい展望をもちにくくなった地域社会の中にあって,少数でも個性的で,しかも豊かな心をもった人材を育てる教育の創造が求められている。
 これらの「確かな力」と「豊かな心」は学校だけでなく,学校を核として地域・家庭の教育力を結集してこそ育むことができる。
 しかし,携帯電話の普及・ドアツードアの車社会・非対面式購買等がもたらす現代の希薄な人間関係の中で,大人も子どもも直接利害関係のないものには興味をもたず,互いに閉ざし,防衛的になる傾向が見られる。これは保護者・地域と学校との関係のみならず,小学校と校区を重ねる中学校または隣接する他の学校との関係にも影響を及ぼしている。
 今こそ,学校は広報活動を通して率先して世の中に開き,積極的に説明し,学校評価を通して柔軟に周囲の願いや意見を取り込んで地域社会・保護者との連携を深めていかなければならない。そして,学校は地域の自然や有形無形の文化を教育に生かし,全ての人々の英知を結集して子どもを育てるネットワークの中核としての責任を果たしたい。また,未来を生きる子どもたちの教育という共通の目的をもつ学校同士が知恵を出し合い,情報を共有し協働したい。

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