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(3)学校の主体性と校長のリーダーシップ
学校を社会に開き内外からの意見や要望を受け入れようとするとき,学校の主体性が問われることになる。独りよがりでない学校の主体性は,皆が納得できる校長の経営方針とリーダーシップによって支えられるものと思う。校長が率先して広報・学校評価活動を推進することにより,裏付けをもった学校経営が可能となる。
校長としてますます研鑽し,誰もが「なるほど,おもしろい」と思える学校経営を推進したい。
大田市校長会では今回の提案発表をよい機会としてとらえ,地域や学校の特性の異なる4つの部会に分かれて学校の説明責任の在り方,保護者・地域の方々の参加・参画の在り方,内部・外部からの評価の在り方について研究開発に取り組んできた。また,異校種間および大田市小学校長会のネットワークを活かして他校との情報交換を進め連携を強化してきた。研究は始まったばかりだが,現段階において次のような成果と課題を見いだすことができる。
1,これまでの成果 |
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小学校と中学校の教職員を対象にアンケートによる 評価活動を実施した結果,合同の行事の改善,合同の授業研究会,児童・生徒理解のための情報交換会等の必要性が提言され活動計画に盛り込むことができた。
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広報活動と学校評価を組み合わせ,一連の活動として推進することによって保護者や地域の方だけでなく学校と地域の特色への教職員の認識をも深めることができた。皆が学校・地域のよさを見直した。 |
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複数の小学校が合同で行う行事について学校の願いを明確に示し,保護者や児童の思いを集約した。他校との連帯感が強まり,より効果的で多くの人が納得できる行事を企画・実施することができた。 |
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経営方針立案の根拠が明らかになり職員の納得も得やすくなった。保護者への説明責任を果たすとともに職員の責任意識を高めることになり,各分掌の職務に主体的に取り組む態度を生み出した。 |
2,今後の課題 |
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外部評価で要望された事柄について具体的な指導や支援にどのように反映し具現化するか,また,そのために教師の行っている細かな配慮事項を保護者や地域の方々に理解していただくにはどうすればよいか。 |
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教科の基礎・基本や個に応じた習熟度を高める取り組みについて中学校も交えて研究・研修を深め,児童生徒の学力の定着と向上を図りたい。 |
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「確かな力」を育てる教科学習を支えるボランティアを充実し,直接評価をしていただく機会を増やしたい。 |
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