TOP全国大会第55回宮城大会第3分科会 (2)
 各県校長会
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第3分科会 <研究課題> 人間性と専門性を高め,教職員の意識改革を促す現職教育と校長の在り方
研究発表 教職員としての使命を自覚し,活力ある
学校づくりに努める実践的な指導力を高めるための
校長の役割
秋田県男鹿市立北陽小学校  三浦豊彦
  B あきたセカンドスクール推進事業
    ア 生きる力を育てる学習活動の充実
イ 学校と教育施設等の連携による学習活動
  C スタディイン総合教育センター
    ア 教育施設のセカンドスクール的利用の一環として,教育センターの施設・設備や指導主事など優れた教育機能を有効に活用する。
    イ 効果的な学習の機会とするとともに教員の指導力の向上を図る。
(3) 教育環境の人的支援の整備
  @ 確かな学力を定着させるための効果的な授業の構築を目指す少人数学習の推進事業
    ア 小1・2,中1年生の少人数学級の実現
  A ティームティーチング加配教師の配置の増強
  B 教科指定による指導主事の訪問
  C 高校生自主企画支援事業
2  男鹿市における教育施策
  男鹿市においても本県の方針を受け,研究指定校の凍結を打ち出した。学校教育の活性化に向けた県の施策と同様に,ふるさと教育の実践や学力向上にも早くから着手している。特に,基礎学力の向上においては,平成8年度から「学力向上推進事業」として開始した。中学校区を一つの単位としながら,小・中学校の連携により取り組んでいる。春日井市との交流も永年継続している。
(1)  小・中学校の連携による学力向上への取組み
   学校の枠を超えて,小中が一つのテーブルにつく場合に,数多くの困難さがある。学校間の研究に対する考え方の相違,小・中学校間の教育観のずれ等出発の時点で課題が発生する。しかし,組織の立ち上げや基本的な研究の進め方等に対する校長の指導によって,軌道に乗せることができた。
(2)  研究に対する共通の認識
   研究は,自分たちの学校の課題とつき合わせながら,充実・発展を期すためのものである。子どもからすれば,学校はどのように変わり,自分自身はどう変わることなのかを思い描く必要がある。子どもが自分の力が伸びたなあと感じたり,学校が楽しく住みよいと思ったりするところに子どもの成長の実相がある。それは,学校改善の指標とも言える。
 本研究では,目の前の子どもたちの課題を具体的にどう変容させていくのかという実践を中心に考えた。そのため,「子どもと保護者が具体的に内容を自覚できるような研究にする」「研究指定期間が終わっても継続実践できるような研究にする」ことを研究推進の基本的な考え方とした。 
(3)  小・中連携による研究の主な歩み
  @ 平成12年度のあゆみ
  ア 子どもの実態把握,各校の学力向上に対する独自の具体的な施策についての共通理解をし,研究主題や研究組織について
    は,子どもの実態や研究内容に基づいて設定することにする。
    イ 実態把握調査結果とその考察をもとに,今後取り組んでいくべき内容について各校で検討し,1月の研究推進委員会で研究内容について決定することにする。
    ウ 学区内の子どもの実態把握と教員の意識調査
    (ア) 基本的な生活習慣や学習習慣について
    (イ) 小・中学校の生活・学習の比較について
    (ウ) 本研究についての教員の意識について
  A 平成13年度の研究のあゆみ
    ア 1学期の実践状況の確認と各校の研究の成果と課題についての情報交換
    イ 2学期の実践状況の確認と各校の研究の成果と課題の情報交換,修正・付加すべき研究内容についての検討
    ウ 新学習指導要領下の評価規準についての検討と授業における教師の心得と学習習慣の見直し
(授業における教師の心得)



B  平成14年度の研究のあゆみ
  ア 小・中連携カードの内容の検討と決定
  イ 共通基礎テストも内容の検討と決定
  ウ 共通テストの実践状況と効果的な活用法
  エ 共通実践事項についての各校の成果と課題
(4)  成果と課題
   小・中の教師による学力観には,温度差があったが「はじめに子どもありき」という教育の基本から出発し詳細な分析と考察によって,子どもたちの実態を踏まえた。その上で,相互交流の授業参観と研究会への参加,基本的学習習慣の系統表の作成,授業における教師の心得の作成,小・中連携カードの作成,共通の評価規準表の作成等をし,これらの指導や活用などを通して,学力の向上を推進することができた。また教科協力員についても中学校区以外から広く参加し,各自の立場で研修を深めることができたようである。
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