TOP全国大会第55回宮城大会第2分科会 第1分散会(4)
 各県校長会
 全国大会
・第54回北海道大会
・第55回宮城大会
・第56回和歌山大会
 

第5分科会<研究課題> 共に生きる心をもち,すべての人の人権を尊重する人権教育と校長の在り方
研究発表題
人権感覚を磨き合い,高め合う人権教育の推進
石川県羽咋市立鹿島路小学校長 山岸芙美
   CDをかけ,全校で歌いながら手話をできるところは手話で行う
   人権週間にちなんで命の尊さや互いに思いやる心の大切さを考えることにより人権に対する意識を深める。
※ 2年生が前に出て発表
  C 全校あくしゅ
  D うれしかったこと発表会
  E 感想タイム(各教室にて)
進行 人権教育担当
児童玄関前廊下に各学年5人ずつ掲示する
【校長の関わり】
 障害のある方を含め様々な人達との交流を計画的,積極的に進めるようにする。児童や教職員の人権感覚を高める。
 実践活動では,児童の様子や指導する教職員を見届ける。
 教職員も含めて児童に講話をする。
(4)
 人権教育推進のための校長会の取り組み
学期毎や随時担当者を決め,校務研修会を実施する。
@
 校務研究会・・・14年度実施分(3回)
 1学期(6月)
 県校長会研究協議七尾・鹿島大会に向け,研究協議題「人権感覚を磨き合う教師集団の育成」研究発表題「教師一人一人の人権感覚を高めるための校長の役割」について研究推進委員を中心に研究討議した。
 2学期(12月)
 講師を招いた研修会を実施した。
 3学期(2月)
 講師を招いた研修会を実施した。
A  校長教頭合同研修会(年1回実施)
 従来は校長・教頭だけの研修会(13年度は,講師を招きに人権に関する講話)であったが,今年度は,市内の教職員全員参加の教育講演会を実施した。
(5)  家庭・地域との連携
@  学校公開・授業参観
 手話を取り入れた発表を実施した。
 数年前に4年生が手話を始め,今では全校児童が手話に取り組んでいる。学校公開や授業参観では,保護者や地域の方に,市音楽会では,市内の6年生や中学3年生に披露した。
【校長の関わり】
 機会を見て活動を発表するように,担当教職員に働きかけた。
 親子で講話を聞き,視覚障害を体験した。
A
 ふれあい活動
 親子で眉丈園(老人施設)を訪問し,ミニコンサートとお世話体験をした。
 3世代交流活動を実施したり,お年寄りとの交流を実施したりした。
B  広報活動
 「ちびボラ」や「ボランティアの日」などの活動内容・児童の感想や教職員の参加した講演会の内容などを学校通信・学級通信に掲載する。
C  市社会福祉協議会との関わり
 運営委員会や理事会に校長会より代表が出会したり,協議会主催の「福祉まつり」に教職員や児童・保護者・市民が参加したりしている。また,協議会の協力で各学校で「ちびっこボランティアスクール」を実施している。
【校長の関わり】
 児童・保護者・教職員がふれあい活動に参加することを進めている。
 校内の活動をいろいろな機会に伝えたり,外部者との連絡・調整をしたりする。

 

V まとめ

 人間尊重の精神を育み互いに尊重し合う望ましい人間関係を築くには,教職員の人権感覚を磨き高め,意図的なふれあい・体験の場を設定することが大切である。
  そのため,校長自ら人権感覚を磨き,人権尊重の視点で学校経営を進め,教職員への指導助言を適宜実施する必要がある。その思いで,本市校長会研修会が進められた。それが,起点となり,市内全学校が人権教育に積極的に取り組むことができた。
成果と課題
(1) 年間指導計画が各学校で作成され,人権教育が計画的に進められている。
(2) ふれあい・体験活動が教育課程に位置づけられ,実施されている。
(3) 教職員の子供一人一人への言葉かけ・対応の仕方に,人権に配慮した態度が見られるようになってきた。
(4) 教職員の意識高揚だけでなく,子供自らが人権意識を持ち,日常の友達との関係に生かされることが課題である。
  (5) 学校からの情報がきっかけで,家庭や地域で人権に配慮した言動が見られることを期待している。
   
校長の役割
  (1) 学校経営方針に人権教育推進を位置づけ,教職員に周知した。さらに,校長が自らの人権感覚を磨き,目標を具現化していく中で,教職員の人権感覚も高めていく。
  (2) 校長自らが教職員と共に研修し,ふれあい活動を体験しながら,適宜指導助言する。
  (3) 学校からの家庭や地域への情報を人権教育の視点から発信していく。
[1][2] [3][4]
▲ いちばん上に戻る ▲