TOP全国大会第55回宮城大会第7分科会 (1)
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第7分科会〈研究課題〉家庭・地域社会の教育力を生かし,共に新しい学校づくりを目指す連携と校長の在り方
研究発表 学校・家庭・地域社会が子供の育ちを通して共に学び高め合う連携と校長の在り方
山口県 豊浦郡豊田町立西市小学校 木村芳則
T 趣   旨
 学校は,家庭や地域社会と連携し,その教育力を生かしていくことが大切である。しかし,家庭・地域社会の学校に対する支援,協力は,学校が活用するという一方的な活動になりがちである。これからは,子供と地域の人々が子供の育ちを通して,共に学び合うという連携の質を高めていくことが必要である。
 そのためには,学校・家庭・地域社会がそれぞれ本来の役割を発揮し合う双方向性のある連携の仕方を創意・工夫をもって展開していくことが大切である。
 また,より一層開かれた学校づくりを推進するためには,学校の教育方針や特色ある教育活動,子供の状況などについて家庭や地域の人々に説明し,理解と協力を求めたり,校長が行う学校運営に関し幅広く意見を聞き,自校の教育活動に生かしたりすることが大切である。
 学校は,家庭・地域社会の教育機能をより一層発揮するための具体的な働きかけをしていかなければならない。そのためにも家庭や地域社会との連携を推進する中核としての学校の在り方と校長の役割及び指導性について明らかにしていきたい。
 


U 研究の概要


 豊浦郡小学校長会は,4町21校からなり,月1回郡全体での研修また各町での研修をそれぞれ実施している。本研究では,「校長が行う学校運営に関し幅広く意見を聞き,自校の教育活動に生かす学校評価」と「学校・家庭・地域社会との双方向性のある連携」の2点について実践を通して究明する。

 校長が行う学校運営に関し幅広く意見を聞き,自校の 教育活動に生かす学校評価(実施校17校のまとめ)
実施の目的
子供の教育は,本来学校と家庭,地域が一体となって進めるべきものである事より,地域や保護者の考えを把握し「共に育てる,共に育つ」教育環境づくりを推進していくため。
学校運営に努力すべき点や理解を得たい点等を明らかにし,三者が連携して「共に子育て」の意識を高める。
学校,家庭,地域と連携協力して子供たちのよりよい成長を図るためにも,点検,反省し改善していくため。
保護者や地域の思いや願いを考えて学校経営をしているつもりが実際はどうかと思ったので,保護者や地域の方々の思いや願いを聞く必要があろうと考えた。
本校が目指している子供が育っているか。本校の教育活動の在り方について保護者の目から見ていただき,改善点を明らかにする一助とする。
教育活動に対するより一層の理解と協力を得るため。
教師の意識改革も願いとしてある。
教師の意識改革と保護者の学校に対する関心の高まりを求めて。
保護者が本校の教育について,どう思っているかを知ることにより,教育活動改善の方向性を探ることを目的とする。
アンケート対象者
  全保護者
全保護者+地域の役職のある方
全保護者+地域の全家庭
13校
3校
1校
特色ある設問項目
学校教育目標に沿って,保護者から見た子供の達成度を問う項目と学校での教育活動をどのくらい把握されているかを問う設問を設けた。
学校教育目標改善に関する具体的な意見を求めた。
めざす児童像に向けた子供の取り組み状況。
豊浦町TTT運動(着く学力運動:基礎学力の定着,図書のひととき運動:学校での読書,テーマの追求運動:総合学習での課題)から。
特色ある学校づくりに努めているか。
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